■御嶽山が教えてくれたこと

噴火前の風景。グリーンの二ノ池と二ノ池山荘

 噴火して10年が経ち、最も被害が大きかった登山道を歩いた。沢山の登山者がいてとても楽しそうに、懐かしそうに登る方々も多くいた。今もこれだけ多くの登山者が訪れるのは、御嶽山がそれだけ素晴らしい山なのだという裏付けとも言えるだろう。筆者も関東地方から東海地方へ転居し、知り合った人々に大きな山容の活火山御嶽山が親しまれ、よく登られていることを教えてもらった。

 富士山のようだと知人から聞くことがあったが、富士山に次ぐ標高の独立峰。広い裾野で展望の広がる信仰の山。筆者もそうだと思う。

 登山届を出し、持ち物に注意し、体調に気を付けて、天気などの状況をしっかり確認して登山すること。いわゆる登山の基本に今一度戻って、初心に帰ろうと強く思った。登山時の参考にしてくれると嬉しく思う。

 

※王滝口は入山規制を行っており、今回は期間限定での規制解除の期間内に入山した。入山時はホームページで必ず確認しよう。

【参考サイト】木曽おんたけ観光局内「御嶽山噴火災害に関する情報」
URL:https://kisodani-trail.com/news/ontakesan

【黒沢口から剣ヶ峰往復コース】所要時間
飯森高原(0:00)→七合目(0:10)→八合目女人堂(1:20)→九合目覚明堂(2:45)→黒沢十字路(2:55)→剣ヶ峰(3:20)→黒沢十字路(3:35)→二ノ池本館(3:56)→九合目覚明堂(4:21)→八合目女人堂(5:20)→七合目(6:00)→飯森高原(6:10)
累積標高差:登り1,062m、下り1,062m
合計所要時間:6時間10分

【王滝から剣ヶ峰往復コース】※撤退しなかった場合の所要時間
王滝口(0:00)→9合目避難小屋(2:00)→王滝頂上山荘(2:50)→剣ヶ峰(3:10)→王滝頂上山荘 (3:25)→ 9合目避難小屋(3:50)→王滝口(5:00)
歩行距離:約6.9km
累積標高差:登り 950m、下り 950m
合計所要時間:5時間

●【MAP】御嶽山