自然の中に身を置く釣りでは、何よりも身を守る安全対策が大切。それらの装備を軽んじると思わぬ大ケガにつながることもある。
安全対策の必需品と言えばライフジャケットだが、事故やケガから身を守るためには、それ以外にも必要なアイテムがある。
この記事ではライフジャケットに加えたい、釣りの最中に身を守るアイテムを3つ紹介する。
■ライフジャケットと同じぐらい重要! フィールドに適したフィッシングシューズ
ライフジャケットが身を守るアイテムとして活躍するのは落水後だが、そもそも落水しないことも大事である。そこで重要なのが、足元の滑りや転倒を防ぐフィッシングシューズだ。
フィールドによって変わる足場の状況。それぞれに適したソールタイプのシューズを選択するのがのぞましい。
足場の安定した堤防や漁港で釣りをするならラジアルソール(ゴム底)のシューズやスニーカーでもいいが、滑りやすい、あるいは脱げやすいサンダルは避けるべきだろう。
海の磯場やゴロタ(岩場)では、スパイクシューズが必需品。特に磯場では季節によって滑りやすい海藻が生えているので、ピンスパイクのソールがおすすめだ。
そして、渓流や本流といった川の釣りでは、垢や苔の付いた底石やツルツルの丸石などが多く、グリップ力を発揮するフェルトスパイクのソールが適している。
■トゲに毒魚…… 素手で魚を触らないためのアイテム
釣りのターゲットとなる魚は、実に多種多様。なかにはトゲや鋭い歯がある魚も少なくない。特に海ではトゲに毒を持っている魚も存在し、刺された場合には医師による処置が必要なほどの大ケガになることもある。
そこで活躍するのが「フィッシュグリップ」だ。開閉するアームで魚の下顎部分を掴むものが主流。ただし、魚のサイズや種類によってはアームで掴めないこともある。その場合は、魚体を直接掴むトングのような形状のタイプが重宝する。
釣れた魚を素手で触らずに扱うことができるのは、安全面以外にも、臭いが付かない、魚へのダメージ軽減といったメリットがあり、フィッシュグリップは釣りの必須アイテムと言えるだろう。