■米に合わせるために生まれたスパム
2缶目は、米国のホーメル・フーズ・コーポレーションの「スパムランチョンミート てりやき味」。
スパムは塩味ベースのスタンダードな味付けのほかに、ベーコン味、ハラペーニョ味(辛口)、ヒッコリースモーク味など、現在4種類の味付けがある。このてりやき味は、最近になって日本でも販売がスタートした比較的新しい商品であります。
ハワイの名物料理に「スパムむすび」というのがある。スタンダードなスパムをてりやきソースで味付けし、おむすびの具にしたもので、日系米国人が発案したとされている。そのスパムむすびも、このてりやき味の缶詰を使えば味付けをする必要がない。まさに米に合わせるために生まれたスパムなのだ。
■取り出しは、缶をゆがめて振り落とす
缶にくっついたスパムをはがす。
ちなみに、スパムは中身を取り出すときにコツがいる。フタを開けたら缶の側面をしっかり握り、斜めに力を加えて缶をゆがめるのだ。すると缶の内面にくっついていたスパムがはがれるので、あとは逆さまにして何度か振るだけで落ちてくる。このテクニックはスパムだけでなく、「チューリップ」や「わしたポーク」など他社のポークランチョンミート缶でも使えるので、ぜひ憶えてほしい。
■スパム初心者にはとくにオススメ
かくのごとし。
てりやき味のスパムを薄くスライスし、俵型に成形したごはんをサンドして、海苔で巻けば缶成であります。缶詰のパッケージにはスパムを1枚だけ使った見本写真が載っているけど、野外で食べるなら2枚使ってサンドイッチ状にすると、ごはんがこぼれにくくなって食べやすい。それに、どこから食べてもスパムの味が最初に来るのが嬉しい。
てりやき味とはいえ、砂糖しょう油のほかに塩、ガーリックパウダー、ショウガエキスが入っている。単に甘じょっぱいだけでなく、パンチが利いているのだ。
おかげでスパム特有の匂いがあまり気にならないから、スパム初心者にはとくにオススメしたい味付けであります。