自然や絶景が好きで山登りに興味を持っている人の中には、短時間で気軽に登れる山を探している方も多い。関西には初心者でも挑戦しやすい低山が数多くあり、特に日本を代表する観光地「京都」「奈良」の神社仏閣の中には、山中・山麓に建立されているものもあり、お参りと一緒に山登りを楽しめるのも特徴だ。
今回は、神社仏閣の参拝と合わせて行ける初心者でも挑戦しやすい、京都と奈良の低山を紹介する。急な天候や体調の変化にはくれぐれも気を付け、山歩きの準備や気構えを持って楽しんでほしい。
■世界遺産「東大寺」のすぐそば! 新日本三大夜景の一つ、若草山(わかくさやま・標高342m) 奈良市
おすすめの山の1つ目は「若草山」。近鉄奈良線・近鉄奈良駅から、名勝「奈良公園」や世界遺産「東大寺」の参道を横目に、徒歩20分ほどで山麓ゲートにアクセスできる。山麓ゲートから山頂までは30〜40分ほどあれば登ることができるので、東大寺拝観前後のハイキングにおすすめ。
若草山の特徴の一つは、山頂の鹿。麓の奈良公園には観光客の鹿せんべいを狙う多くの鹿がいるが、ここ若草山の山頂にも姿を見せることがある。奈良市の街並みと鹿を合わせて見ることができれば、奈良の雰囲気を存分に味わえるだろう。
⚫️【MAP】若草山
■「千本鳥居」で有名! 伏見稲荷大社のある稲荷山(いなりやま・標高233m) 京都市
おすすめの山の2つ目は、「稲荷山」。JR奈良線・稲荷駅、京阪本線・伏見稲荷駅の目の前にある伏見稲荷大社は、稲荷山に建てられた神社で、麓の本殿から山頂まではゆっくり登って1時間ほどで、名物の無数の鳥居も山頂まで続いている。
山頂まで神社の敷地内で道は舗装された石段になっているため、普段履きなれたスニーカーでも十分登れる。多くの人は途中の千本鳥居や奥社あたりにて引き返すため、山頂付近は観光客も少なくなり比較的落ち着いて過ごせる。
一方眺望は、山頂には小さな神社があるだけなので、途中「四ツ辻」からの展望がおすすめ。眼下には、京都市南部の伏見の町を一望できる。