自然や絶景が好きで山登りに興味をお持ちの方の中には、短時間で気軽に行ける山はないかな? とお悩みの方も多いのではないだろうか。関西は初心者でも挑戦しやすい低山が多くあるのが魅力であり、特に神戸にある六甲山地はそれぞれの山ごとにいろんな楽しみ方ができるのが特徴だ。
そこで今回は、初心者でも挑戦しやすい、往復3時間以内で登れる山を紹介する。
■「日本三大夜景」のひとつ! 眺望がすばらしい摩耶山(まやさん・標高702m)神戸市灘区
おすすめの山の1つ目は、「摩耶山」である。阪急電鉄 王子公園駅から徒歩20分程度で登山口にアクセスでき、山頂まで約1時間30分ほどあれば登ることができる。摩耶山はケーブルカーやロープウェイも備わっているため、疲れてしまったら利用してみるとよい。ただし、強風時はロープウェイが運休となる可能性もあるため、注意が必要である。実際に筆者が登りに行った日も途中から運休となっていた。
摩耶山の魅力はなんといっても、日本三大夜景の1つでもある「掬星台(きくせいだい)」から一望できる神戸の街並みである。眼下には六甲アイランドや神戸空港を望め、東の方向には大阪の街並みを見ることもできる。
●【MAP】摩耶山
■登山口が駅の目の前! 再度山(ふたたびさん・標高470m)神戸市中央区
おすすめの山の2つ目は、「再度山」である。山陽新幹線と神戸市営地下鉄西神・山手線 新神戸駅の目の前に登山口があるというアクセスのよさが特徴だ。遠方から新幹線でやってくる場合でも、その日のうちに登山できてしまうほど気軽に行きやすい。
再度山の魅力は、道中に落差40m以上の「雄滝」など4つの滝が続く「布引(ぬのびき)の滝」や広大なダム湖「五本松堰堤(ごほんまつえんてい)」といった景勝地があることである。新神戸から布引の滝までは徒歩で約15分、五本松堰堤までは約30分程度と好アクセスで、海と山に挟まれ一歩踏み出せば大自然を気軽に味わうことができるのは、神戸のよいところ。