⚫️2. 作りすぎた食事を翌日にまわす
キャンプでは目分量で調理することが多くなりがちだ。筆者もソロキャンなのに、なぜか3人前のカレーが完成してしまい、頭を抱えた経験がある。作りすぎたので翌朝に食べよう、と保存するのはキャンプでは危険だ。
実は、加熱調理後の食品を10~60℃の危険温度帯で保存することで、菌が増殖し食中毒へつながる危険がある。最近のキャンプでは冷蔵庫を持ち込むケースも増えているとは思うが、低温保管することは難しい。
食中毒の防止には、菌を「増やさない」ことも大切である。そのため、キャンプでは調理後すぐに食べきれる量を作り、菌が増える前にすぐに食べてほしい。ちなみに、筆者は作りすぎたカレーを全て食べたので、お腹がはちきれそうになった。それ以降よく考えて食材を購入し、作りすぎに注意している。
⚫️3. 生焼けの肉に、我慢できずにかぶりつく!
肉を焼くぞ! と焚き火を起こすも、火力不足でなかなか肉が上手く焼けず、空腹に負けて肉の真ん中は少し生っぽいけど、食べてもいいか! というような気持ちになったことはないだろうか? 実は、食肉、特に鶏肉は菌を保有する可能性が高い。そのため、肉の中心部まで十分加熱し、生食を避けなくてはならない。
食中毒の防止には、調理時の加熱を徹底し、菌を「やっつける」ことも大切である。もし安定した火力を確保できない場合は、肉を小さめ、薄めにカットし、確実に加熱をしてほしい。筆者は肉にしっかりと火が通りやすいよう、事前に自宅で焼きやすいサイズにカットして持参している。
暦の上では立秋を過ぎたが、まだまだ暑い日が続く。食中毒に気を付けて、キャンプを楽しんでいただきたい。