■東京湾で個体数が増えているクロダイ
クロダイというと、難しい釣りのターゲットに思えるかもしれないが、近年とてもイージーに釣れるようになってきた。理由は、個体数が異常に増えているからだ。東京湾の海水温度が高くなっているのが要因らしいが、はっきりしたことはまだわからない。
実際に、都心の水路をじっと観察していると、容易に目にすることができる。仕掛けは、虫エサなどのちょい投げでも釣れる。ハゼを狙っていると時折、釣り糸を切られることがある。おそらくクロダイがかかっているからだ。クロダイの幼魚もよく釣れる。
おすすめしたい釣り方は、ルアーフィッシングだ。ルアーの種類はたくさんあって悩んでしまうが、「バイブレーション」というルアーが比較的おすすめだ。ルアーを投げて着水したら、ルアーが着底するまで待つ、ついたら巻いてくる。これを基本にぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。はじめのうちは、子どもはルアーを投げるだけでも楽しんでくれる。
ポイントは潮が動くタイミングと、海底が砂地であるということだ。海底に障害物が多いと、ルアーが障害物に引っ掛かってしまい、釣りにならない。
■親子で身近な釣りができる「東京湾」
東京湾で釣りをするにあたり、場所選びに困らないというのが一番のメリットだ。釣りができる場所が決められているからである。釣り場の多い首都圏外のエリアは、ロケーションに関する情報や知識も必要で、子どもも一緒なので、安全面においては万全にしておく必要がある。
都心の釣り場は柵が設けられており、落水の危険が極めて少ない。その他の設備も充実しており、トラブルが起きても対応できるのだ。東京湾には、想像以上に沢山の魚たちが生息している。身近な自然を子どもと共有してみてはいかがだろうか。
⚫️【MAP】東京湾