芯からゆらめく炎が感じられるオイルランタンは、マントルランタンやLEDランタンほどの照度はないが、まったりとしたキャンプサイトの雰囲気にマッチする。

 現在、オイルランタンの主流は平芯を使用するハリケーンランタンだ。適度な照度がサイトの雰囲気作りに一役買うと人気が高い。

 ハリケーンランタンに照度は劣るものの、ろうそくのような棒芯を使ったオイルランタンが、FUTURE FOXより「Antique」という名で登場した。今回はアウトドアだけでなく、部屋のインテリアにも抜群に馴染むAntiqueの魅力を紹介する。

■オイルランタンの魅力と特徴

棒芯のAntique(左)と平芯4分芯のDIETZ NO.30(右)

 オイルランタンの光源は、燃料が浸透した灯芯からの炎のみ。目に映る炎の揺らぎが、オイルランタンの魅力であり特徴だ。ガソリンやガスを燃料として、まぶしいぐらいの光が得られるマントルランタンと比べて、懐かしくて優しい雰囲気を演出してくれる。

●魅力その1 芯の違いで雰囲気が変わる

 現在のオイルランタンは、平芯を使用するハリケーンランタンが主流。さまざまな幅がある平芯だが、幅が広いとその分明るい炎が灯るため、メインランタンとしても重宝されている。

 ろうそくのような細い棒芯は、より柔らかい炎が特徴。3〜4mmの棒芯ランタンであれば、メインというよりは雰囲気演出に適している。

●魅力その2 レトロなデザインで、サイトをクラシカルな雰囲気に演出

 長い歴史の中でも構造に大きな変化がなく、伝統的なデザインが多いのもオイルランタンの特徴。使われている素材は真鍮や鉄、ガラスなどが主で、現代の日常生活用品では得られないレトロな雰囲気が漂う。

 暖かみのあるオレンジ色の光が自然の中に調和すると、時間の流れがゆっくりと感じられるから不思議だ。

 オイルランタンは、現代的な照明にはない、独特な魅力があるのだ。

■オイルランタンのメンテナンス

 オイルランタンの燃料は、灯油またはパラフィンオイルだ。コスパよく入手しやすい灯油を使用した場合、ガラス面などに煤が付着しやすい。放置すると光量の減少になるので、定期的な掃除が必要となるので注意しよう。

 平芯も棒芯も、使用を繰り返すたび少しずつ燃え尽きていく。定期的に芯先をカットすることも忘れずに。

■オイルランタンのデメリット

 オイルランタンは火を扱うため、火災のリスクも否めない。インテリアとして使用する際は、こぼれた時や倒れた時が危険なため、特に注意が必要だ。ホヤや金具は熱くなりやすいので、まわりは十分にスペースをとり、不用意に触れて火傷などしないように気を付けよう。

 また灯油の場合は、独特の臭いが発生する。屋外ではあまり気にならないが、屋内で使用する際は気になることも。 

 オイルランタンは光量が弱いため、広範囲を明るく照らすことには向いていない。あくまでも雰囲気を演出するサブライトとして考えよう。