■手作りのキャンパーで日本一周の旅へ

ボンゴをキャンパーにカスタムする作業は、これまでのDIY人生の集大成でした。ボンゴを選んだ理由はふたつあります。
ひとつは後ろが目いっぱい使えるキャブオーバー型(運転席がエンジンの上にあるタイプ)であること。もうひとつは家の駐車場に入るサイズであることです。はじめからキャンパーにするつもりだったので4ナンバー(商用車)であることは気にしていなくて、車を探す時も「多少凹んでいてもいいから、できるだけ高年式、低走行のものを」という条件で探してもらいました。
これから探そうとする方は、機関部分にもご注意を。社用で使われていた車はメンテナンスされていないものも多いです。自分が買った車は、残念ながらオイルが真っ黒でした。
納車後はすぐに作業にとりかかって、約2か月半で一気に改造しました。木工があったり、電装品の配線があったり、大きなものから小さなものまで、今までのDIY経験の集大成という感じになりました。

当初は構造変更をして税金などの維持費が安い8ナンバーにすることも考えましたが、それほどメリットはないとも聞いて一旦保留しています。8ナンバーにするためにはカーテンなどを難燃素材にしなくてはいけなくて、どうも気に入った色や柄が見つからないことも理由のひとつです。
車内のレイアウトなどは事前に考えていましたが、割とオーソドックスな形に落ち着きました。ひと通りやってみましたが、これで完成とは思っていません。細かいところは使いながら調整していくつもりです。車ができてすぐに北海道に行きましたが、快適な旅になりました。目標は日本一周。お楽しみはこれからです。
*本記事は『いくつになっても遊び続ける』(KADOKAWA刊)に加筆・修正を加え、再編集したものです。