60歳でYouTubeチャンネルをスタートし、74歳となった現在、27万人ものフォロワーを持つまでになったwinpy-jijii(ウィンピージジイ)さん。

 最新著『いくつになっても遊び続ける ジジイのアウトドア大全』(KADOKAWA刊)では、「遊びに妥協はしない」、「悩むところはとことん納得がいくまで考える」と説く彼に、チャンネルの人気コンテンツの1つであるDIYについて、お話を伺いました。

■高価なものよりオンリーワン。作ること自体も遊びのうち

自作のキャンプ用コーヒーセット。DIYはチャンネル内でも人気コンテンツの1つ

 ものづくりは子どもの頃からしていました。裕福な家庭ではなく、なんでもあるわけではなかったので、自分で遊ぶものは自分で作るのが当たり前でした。絵を描いたり、ものを作ったりすることも遊びのうちでした。

 小さい頃からそんなふうだったので、初めて作ったものがなんだったのかは覚えていません。ただ、既存のものを自分好みにカスタムした時のことはよく覚えています。

 最初は小学生の時に着ていた体操着でした。体が小さかったので、ズボンがぶかぶかで、どうもかっこ悪い。そこで縫い目を解いて、細くして縫い直したんです。ファッションに興味を持つのはだいぶあとになってからのことですが、思い返してみると、その頃から色気づいていたんですね。

バイクのカスタムから始まり、軽バン、ボンゴと徐々にステップアップしていった

 DIYは趣味や生活をするなかで、必要に応じて続けてきました。自分で作る理由はふたつあります。ひとつは作ること自体が楽しいから。頭を使って作り方を考えたり、手を動かすこと自体も自分にとっては遊びです。

 もうひとつは自分好みにできるから。歳をとるとともに、ものを見る目は自然と肥えてきていいものが欲しくなりますが、高価なものにはなかなか手が届かない。それならば、手頃な既製品に手を入れて、自分が好きなように、使いやすいオンリーワンに作り替えればいいと思っています。

DIY好きが高じて、ついにキャンパーも手がけてしまったWinpy-jijiiさん。カスタムの一部始終はYouTubeから見ることができる