■綿100%のTシャツを着て汗でべたついた
登山を予定していた日の前日、社会人スポーツサークルで登山用の長そでTシャツを着てしまった。その日の夜、クローゼットにあったのは綿100%のTシャツのみ。洗濯するか迷ったが「綿のTシャツでも問題ないだろう」と安易に考え、着用して登山に挑んだ。
当日の朝は涼しく、歩き始めは快適に感じた。しかし日中は気温が上がり、歩きつづけるとリュックと接している背中は、特に汗をかいてしまうことに。お昼休憩中もほとんど乾かず、背中がべたついて歩いている最中は不快だった。
やはり登山では汗を素早く吸収し、速乾性・通気性のある専用のウェアが必要だと感じた。綿素材の服は肌ざわりがいい、肌に優しいなどメリットも多いが、登山には不向きである。快適な登山を楽しむためには、素材を重視したウェア選びをするのがおすすめだ。
■些細なことと思わず、注意して安全な登山を
紹介した筆者の失敗は取るに足らないものかもしれない。しかし、甘くみると汗が乾かず体が異常に冷えてしまったり、虫に刺されることもある。「大した問題はないだろう」と思っても、登山においては、準備不足や安易な判断が思わぬトラブルを招くことになりかねない。準備万端で臨むことで、登山の楽しさを最大限に味わえるだろう。