■霧が発生し視界が悪くなる → 展望が望めないうえに遭難するリスクが高まる

霧で視界が遮られた稜線

 雨が降ると霧や雨粒が視界を遮るため、遠くの景色どころか、数メートル先さえも見えにくくなり、遭難や転倒のリスクが高まる。また、せっかく稜線に出ても辺りは真っ白で展望が望めないことも多い。そのような幻想的な世界に心が浮き立つ瞬間もあるが、長い時間視界不良の中を歩くと、精神的に辛く感じる。

 霧が発生したときはヘッドランプを使用し、出来るかぎり視界を確保しよう。また地図やスマートフォンは、ビニール製のケースに入れるなど防水対策をするとともに取り出しやすいところに収納し、こまめに自分の位置を把握しよう。

■雨対策をして安全に楽しもう

 天気予報を確認し、雨予報が続くようであれば、山に行かないのが最善だ。とはいえ、山の天気は変わりやすく、晴れ予報だったにもかかわらず登山中に雨が降ることは珍しくはない。雨の日の登山は常に適切な準備と対策を行い、自然の厳しさを受け入れつつ、安全を心がけよう。