登山向けのジャケットには、アウターシェルやフリース、ダウンジャケット、レインウェアなどさまざまな種類がある。その中でも「アウターシェル」とはどのようなものか? 「レインウェア」との違いは何か? と疑問に思っている人もいるのではないだろうか。

 「シェル」とは直訳すると 「殻」のことで、雨や風、雪などから身を守る防水透湿性の高いアウタージャケットのことを指す。

 この記事ではソフトシェル、ハードシェル、レインウェアの違いと、はじめに買うべき1着について紹介する。   

■ソフトシェルとは

ストレッチがきいて通気性がよい「ザ・ノース・フェイス」のソフトシェル(撮影:兎山 花) 

 「ソフトシェル」とは、適度な 撥水性、通気性、防風性などを備えたアウタージャケット。ストレッチ性があり動きやすい素材のものが多い。保温性に優れたものや透湿性を重視したものなど、素材の種類やモデルごとの特徴がさまざまだ。 

 撥水性のあるものは、小雨程度ならレインウェアの代わりにもなるし、ミドルレイヤー(肌の上に直接着るベースレイヤーの上に着るもの)として着られるものもある。またコンパクトに収納できるものが多く、肌寒い時には羽織るだけで暖かいので、登山だけでなく旅行にも便利だ。

 夏は薄手のもの、春秋は厚手のものと、筆者は季節に応じてソフトシェルを使い分けている。登山中、出番の多いジャケットなので、経験を重ねながら自分や登る山に合うものを選んでいこう。