登山の三種の神器の一つ、レインウェア。晴れた日でも携行しなさいと言われるのは、山の天気は変わりやすく、晴れ予報だったとしても山行中に雨が降り出すことがあるためだ。

 雨の中、山道を歩くのは経験者でないとわからないことが多い。今回は山行中に雨が降ってくるとどうなるのか、筆者自身の経験談を書き留めたい。

雨水により登山道が川のようになっている(撮影:彩)

■経験談1. 小雨だと思ってレインジャケットのみ着て行動 → パンツがビチャビチャに

 登山をはじめて間もない頃。上下セパレートタイプのレインウェアは持っていたが、小雨だったので横着をしてジャケットのみ羽織って行動を開始した。

 すると思いの外しっかり濡れてしまい、一度歩きだすと止まってレインパンツを履くのが面倒に。そのまま歩き続けた結果、トレッキングパンツがビチャビチャになってしまった。服が濡れてしまってからでは遅いので、小雨でも面倒がらずにレインパンツは着用しよう。

■経験談2. 上下レインウェアを着たら大丈夫だと思って行動 → パンツから雨水がしたたり靴がビチャビチャに

 レインジャケットに加えレインパンツを着用すれば、備えは万全と行動を開始。

 アップダウンの少ない平地であれば問題ないが、長めの丈のレインパンツを履いていたとしても、大きな段差の階段や岩場を登るときは裾が上がって、靴の穿き込み口から雨水が入り込んでくることがある。

 そんなことを繰り返しているうちに靴の中がビチャビチャに……。この経験から、レインウェアに加え、防水性のあるゲイターはザックの中の必需品となった。

8月、雨の烏帽子岳(えぼしだけ)にて(撮影:彩)