■絶景ツーリングスポット3【高知県】「四国カルスト」

四国カルストは標高が高いため、暑い日でも涼しくて快適だ(撮影:酒井 天里)

 「四国カルスト」はその名の通り、四国の高知県に位置する日本三大カルスト台地の一つだ。カルストとは石灰岩等が雨や地下水に浸食されてできた地形のことで、そこに緑が生い茂ると草原の中に白い石灰岩が露出した美しい風景が生まれる。

 標高は1,000〜1,500mあり、山奥に位置しているため、カルストの風景とともに深い山々の絶景を楽しめる。また、カルスト台地の中を通る「四国カルスト縦断線」はその標高の高さと、どこまでも広がるパノラマ風景の中を通ることから「天空の道」と呼ばれることもある。

四国カルストの中には牛が放牧されている(撮影:酒井 天里)

 カルスト内には牛が放牧されており、近くで眺めることができる。カルスト台地の風景と合わさると、まさに牧歌的な風景となり、見ているだけで心洗われるように感じる。

四国カルスト
住所:愛媛県上浮穴郡久万高原町西谷

■絶景ツーリングスポット4【山口県】「角島大橋」

角島展望台から見る角島大橋とコバルトブルーの海(撮影:酒井 天里)

 「角島(つのしま)大橋」は、山口県にある本州と角島を結ぶ全長1,780mの橋だ。コバルトブルーの透き通った海に向かって真っ直ぐ延びる橋はまさにフォトジェニックの一言。CMやドラマのロケ地として度々使われており、山口県の人気観光スポットとして有名だ。

 ちなみに橋とコバルトブルーの海を綺麗に見るためには、少し高台に上がった位置にある「角島展望台」から見るのがおすすめだ。

角島大橋を走るライダー(撮影:酒井 天里)

 また、バイクで橋を走り抜けるのも非常に気持ちよいので、眺めるだけでなく角島まで駆け抜けてみよう。角島はバイクで30分程で一周できる小さな島だが、日本海側初の洋式灯台である「角島灯台」や角島大橋を角島側から眺められる「瀬崎陽(せさきあかり)の公園」など写真映えするスポットがいくつかあるので合わせて観光してほしい。

角島大橋
住所:山口県下関市豊北町大字神田

●【MAP】角島大橋

■絶景ツーリングスポット5【鹿児島県】「桜島」

桜島フェリーから見る桜島(撮影:酒井 天里)

 「桜島」は、鹿児島県の「錦江(きんこう)湾」に浮かぶ鹿児島のシンボル的存在だ。面積は約80キロ平方メートル、周囲約52kmある火山島で、今も活発に火山活動が続いている活火山でもある。

 桜島へは薩摩半島側からは鹿児島市から「桜島フェリー」で15分、大隅半島側からは陸続きになっているため、橋で渡ることができる。島内は一周することができ、桜島の迫力満点の山容を近くで眺められる展望所がいくつかあるので、散策してみるといいだろう。

噴火する桜島と筆者のバイク(撮影:酒井 天里)

 日常的に噴火をしているため、タイミングが良ければ火口から噴煙が上がる迫力満点の風景を見ることができる。桜島島内や鹿児島市や垂水市など桜島周辺をバイクで走る際の注意点として、降り積もった火山灰が滑りやすいので、路面状況を確認して慎重に走ろう。

桜島
住所:鹿児島県鹿児島市桜島赤水町

●【MAP】桜島

■ぜひ訪れて、自分の五感で楽しんでほしい

 今回紹介した5つのポイントはいずれも筆者にとって印象深かった場所だ。それは素晴らしい景色はもちろんのこと、その場所の風や匂い、辿り着くまでの行程を加味してのことだ。

 四国カルストに吹く爽やかな風や桜島の火山灰で空気がよどんでいる様子など、その場所に行かないと感じられないことが多々ある。そのため、ぜひ写真だけ見て行った気持ちにならないで実際に足を運んで見てほしい。きっとあなたにとっても印象的な場所になるはずだ。