草原に白い岩がゴロゴロと転がっているかのように見えるカルスト台地。実際には地表に露出した石灰岩が雨水や地下水によって浸食されてできたものだが、白い花や羊の群れなどを連想させるその景色は、まるで広大な海外の高原を連想させる。
そんなカルスト台地には「日本三大カルスト」と呼ばれるものがある。高知県と愛媛県にまたがる「四国カルスト」、山口県の「秋吉台」、福岡県の「平尾台」だ。今回はこの3つのカルストについて、実際訪れた感想を交えて紹介したい。
■日本のスイスと呼ばれる四国カルスト
愛媛県と高知県の県境にある四国カルストは、日本三大カルストの中で最も標高が高いのが特徴。各所で牛の放牧が見られ、そのほのぼのとした景色から日本のスイスとも呼ばれている。カルスト台地は東西約25kmにまたがり、それらを結ぶ「天空の道（県道383号線）」では絶景ドライブも楽しめる。
四国カルストは天狗高原や大野ヶ原などいくつかのエリアに分かれているのだが、散策の拠点には姫鶴平（めづるだいら）がおすすめ。姫鶴平にはキャンプ場や宿泊施設があり、日帰りでは味わえない満点の星空や早朝の雲海も体験できる。
筆者はキャンプ場を利用したが、キャンプ場の料金は1泊500円（車中泊・テント泊共通）で、2泊以上は800円とリーズナブル。予約も要らないので思い立ったその日にキャンプできるのが嬉しい。
●姫鶴平キャンプ場
住所：愛媛県上浮穴郡久万高原町西谷8111番地
電話：0892-55-0057
URL：https://yanadani-skk.jp/stay/camp/
●四国カルスト（姫鶴平）
住所：愛媛県上浮穴郡久万高原町西谷
電話：0892-21-1111
