■24時間保冷力比較

 4月中旬、最高気温24℃の快晴の日に保冷力の比較をした。それぞれに凍らせた水500mlのペットボトルと常温のものをそれぞれ1本ずつ収納して蓋を閉め、屋外の直射日光が当たる場所で朝8時から検証を開始。

容量の違いが写真でもよくわかる
ずっと直射日光のあたる場所に放置
実験開始から5時間ほどたった13時ごろには気温は24℃に達していた

 開始から5時間後の13時ごろ。両方ともわずかに溶けてきた程度で、大きな差はまだ感じられない状態だ。

実験開始から5時間後。氷の溶け方にそれほど差が見られない

 2回目の確認は開始から9時間後の17時ごろ。気温は22℃。溶けかたに差が出ているのがわかる。

ワークマンの真空ハイブリッドコンテナ(右)の方が溶けずに残っているのがわかる

 タフクーラーバッグはほとんど溶けてしまったが、ラウンド真空ハイブリッドコンテナはまだ3分の2程度も凍っている状態である。

 3回目の確認は、約11時間後の19時半ごろ。外は暗くなってきたので、防犯の都合上室内に移して検証をした。ペットボトルを取り出すと違いは一目瞭然だ。タフクーラーバッグに入れていたペットボトルはほぼ溶けきっているのに対し、ラウンド真空ハイブリッドコンテナの方はまだ半分ほどしか溶けていない。

この日は19時半でも気温は17℃あり暖かい1日だった

 4回目の確認はおよそ24時間たった翌朝。タフクーラーバッグは既に常温の水になっていたが、ラウンド真空ハイブリッドコンテナはまだ4分の1程度残っている。

ラウンド真空ハイブリッドコンテナに入れていた冷凍した水は、24時間近くたっても氷が残っていてまだキンキンに冷えた状態で残っている

 今回は容量が大きいタフクーラーバッグには厳しい条件だった。それでもタフクーラーバッグは、1日中直射日光を浴びた状態でも夕方までは保冷力が高いと言えるだろう。一方、ラウンド真空ハイブリッドコンテナは、翌朝まで氷が残るほどの高い保冷効果があることがわかった。

■オススメの使い方

 ラウンド真空ハイブリッドコンテナは容量が少ないので、飲み物だけを収納する使い方が主になるだろう。もしくは氷をいっぱい詰めて、アイスペール代わりに使うのもオススメだ。

 タフクーラーバッグは1泊2日程度のキャンプに最適。軽量で持ち運びも簡単でバッグ一杯に食材と保冷剤を詰めていけば、真夏でも安心して使えるだろう。また、傷みやすい食材を冷やして運ぶなど、日頃の買い物などで日常使いもできる。

 いずれもアウトドアメーカーではないが、保冷力が優れており、費用対効果が高いクーラーボックスである。気になった方はぜひ検討してみてはいかがだろうか。

ワークマン「ラウンド真空ハイブリッドコンテナ」
https://workman.jp/shop/g/g2300066194018/

コメリ ナチュラルシーズン「タフクーラーバッグ 12L」
https://www.komeri.com/shop/g/g2166512/