■城山(じょうやま・標高369m)宗像市

 最寄り駅は、JR九州鹿児島本線・教育大前駅。博多駅から教育大前駅までは快速列車で約40分。教育大前駅から登山口までは徒歩約20分だ。水場、トイレも完備されている。

 登山口から山頂までは片道1時間程度で往復できる。道はしっかり整備されているが、階段が続くためゆっくり歩こう。

 6月下旬~7月中旬にかけては希少なキノコ「ウスキキヌガサタケ」が見られる。枯葉の下から出てくるので、登山道以外の場所に足を踏み入れないように気をつけよう。山頂は北側が開けていて、天気がよければ世界遺産の「神宿る島」沖ノ島を望むこともできる。広場にはベンチもあって過ごしやすい山頂である。

城山山頂は北側が開けている(撮影:タムタム)
城山の登山道はよく整備されているので安心だ(撮影:タムタム)

●【MAP】城山

 

■風師山(かざしやま・標高362m)北九州市

 最寄り駅は、JR九州鹿児島本線・小森江駅。小倉駅から小森江駅へは普通列車で約10分。駅から降りたら住宅街を抜け、旧・小森江貯水池の小森江子供のもり公園を目指す。駅から公園までは徒歩約25分。トイレがある。

 園内の遊歩道の奥から登り始める。稜線に出たら、分岐の標識を見て「風頭」へ。ここから望む絶景は、ぜひじっくり堪能してほしい。その後、風師山へ。ここも眺めがよく、風頭に比べると少し地味な印象があるが、この山のおすすめはもう1つある。

 矢筈山(やはずやま)へ続く縦走路がとても気持ちのよいルートなのだ。遠くに船の汽笛の音を感じながら歩く素敵な道だ。右手に小森江子供のもり公園へショートカットできる分岐が出てくるので、そこから下山。ぜひお天気のよい日を狙って歩いてもらいたい。

風頭から見える巌流島(撮影:タムタム)
矢筈山へはとても気持ちのよい縦走路(撮影:タムタム)

●【MAP】風師山

 電車を使っての登山は、車を運転しなくていいのが一番のメリットともいえるだろう。サクッと登って下山後に食事に立ち寄ることも可能だ。今回紹介した山々は低山だがルートをしっかり確認して、この季節の山歩きを楽しんでみよう。