■「男体山」からケーブルカーで一瞬の下山

 御幸ヶ原から男体山頂へはきつい登りが続く15分の道のりである。子どもの様子次第で、男体山へは向かわずケーブルカーで下山してもよいだろう。

男体山から眺める女体山(撮影:金子美也子)
ケーブルカーの発着所である筑波山頂駅(撮影:金子美也子)

 下山はケーブルカーに乗って8分で筑波山神社の宮脇駅に到着である。

 今回紹介したコースは全体的にゆるやかなコースだが、登山の際は足元に十分注意して歩こう。

■子連れ登山での持ち物

 今回の筑波山は、ケーブルカーとロープウェイを使って登れることからお手軽な山のイメージだが、山頂は風が強く気温も下がる。天気のよい日であっても汗をかいたり、風を受けると体が冷えて体力が奪われるので、暑くなる前に脱ぎ、休憩のときに一枚羽織れるように防寒着や予備の着替えが必要である。

 また、休憩をこまめに取ることを想定して、水分や行動食は多めに用意しておこう。ご褒美となるおやつは子どものやる気に効果的である。

 子連れで登山をする場合、どうしても持ち物が増えてしまうが、使わないかもしれないものでも、もしものときを想定して準備をしよう。

 

【持っていくと便利なもの】
・「レインウェア」動きやすいセパレートタイプで、防水透湿性のものがよい
・「防寒着」夏でも山の上は冷える。脱ぎ着しやすいものにしよう
・「帽子」日除けや防寒対策に、つばのある帽子と保温効果のあるニット帽がよい
・「水筒」自動販売機は山頂エリアにしかないので、夏場は一人1リットル以上は持っていこう
・「行動食」おにぎりやドライフルーツなど、食べやすく子どもが好きなものを持っていこう
・「着替え」汗をかいたり汚れてしまったりすることもあるため、2セットは必要である
・「絆創膏」転んだときにすぐ出せるようにしておこう。汗に強い防水タイプのものがよい
・「ウェットティッシュ」山頂エリアにしか水場がないので除菌タイプのものがよい
・「虫よけ」スプレータイプやシールタイプなど数種類あると便利である
・「ビニール袋」汚れ物やごみを入れる用に数枚持っていこう。密封できるジッパー付きのものが便利である
・「地図」トイレや危険箇所を把握し、現在地をこまめに確認するために必須である

頑張った後の絶景は最高のご褒美である(撮影:金子美也子)

 関東平野を一望できる2つの山頂をもつ筑波山は、麓から眺めても美しいものである。下山後に子どもと眺めてみるのもよいだろう。

 頑張って登り切ったあとに山頂からの絶景を堪能できる筑波山に、ぜひ家族で登ってみよう。

 

【登山ルート】
筑波山神社→(60分)→つつじヶ丘駅→(ロープウェイ6分)→女体山駅→(5分)→女体山頂→(15分)→御幸ヶ原→(15分)→男体山頂→(10分)→筑波山頂駅→(ケーブルカー8分)→筑波山神社
※子どもと一緒だとコースタイムそれぞれ1.5~2倍かかると考えた方がよいだろう。筆者は、4歳の子どもと歩き、コースタイム(休憩込み)が通常の1.5倍であった。

【筑波山ケーブルカー&ロープウェイ】
〒300-4352 茨城県つくば市筑波1番地
TEL 029-866-0611
※営業日時はホームページよりご確認ください

【公式サイト】https://www.mt-tsukuba.com/

●【MAP】筑波山 鳥居 (白雲橋コース登山口)

※この記事の情報は2024年5月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。