■菊花山ならではの構図「ツツジのフレームと冠雪富士」
山頂に登りつめる前に、その絶景ポイントに差し掛かる。岩場でふり返ると、そこにあるのがツツジをフレームにした富士山だ。やはり素晴らしい、見事な構図である。これを撮りたくて今回もまた登りたいと思ったわけだ。
このあと、ほどなく山頂となる。北側には大月市を代表する岩殿山がドシンと鎮座し、大菩薩嶺を擁する甲州アルプス方面まで展望が大きい。この絶景を楽しんだら、そのまま登山口へと戻るピストンでもいいし、歩き足りない場合は周辺の山とセットで歩くコースもおすすめだ。
■周辺の「秀麗富嶽十二景」の山々と併せて縦走も可能
菊花山とセットで歩かれているポピュラーな山のひとつが、御前山だ。別名を厄王山といい、往時の修験道の名残を感じさせてくれる。こちらもツツジが見事に咲き誇り、富士山の絶景が待っている。先に御前山に登ってから菊花山に向かう登山者も意外と多いから、計画の参考にしてはいかがだろうか。
大月市には「秀麗富嶽十二景」と名付けられた、いわば市内の名山がある。山頂から眺める富士山が見事だと評された山々であり、これらを歩いて制覇する登山者は数多い。
この御前山は現在「10番山頂」として指定されているものの、ちょっと前まではその予備候補だったことを記憶している。同じ「10番山頂」の九鬼山までの縦走も楽しいし、やはり秀麗富嶽十二景は、このあたりの登山計画の参考としてぴったりだと思う。
ちなみに、原稿に名前が登場した高川山は「11番山頂」で、岩殿山は「8番山頂」である。この二座もさすがの眺望が楽しめる絶景低山だ。
<低山トラベラー厳選。菊花山周辺の立ち寄るべきスポット>
【追いハイク】御前山とセットで周回(JR大月駅に戻る)または縦走(JR猿橋駅へ)
【追いハイク】九鬼山とセットで縦走(富士急禾生駅へ)
【日帰り温泉】富士急都留市駅前「よりみちの湯」
【カフェ】富士急禾生駅近くの「cafe織水」
【宿泊】JR大月駅前にできた「東横イン」が超便利