■道長の墓所? 藤原氏関係者の陵墓群
神社を出てもとの道に戻り、奈良線を越えてしばらく歩くと、宮内庁の管理する陵墓がある。「宇治陵」といって、総拝所である「宇治陵1号」のほかに大小320もの陵墓が点在しているとか。そして、そのすべてが藤原氏とその関係者の陵墓だ。
34号墳は藤原冬嗣夫妻、35号墳は藤原時平、36号墳が藤原基経の墓といわれ、32号墳を藤原道長の墓とする説もあるらしいが、確定はされていない。
そのまま電車に乗らず、次の黄檗(おうばく)駅へ向かう。途中に寺院や神社、古民家も見られるが、やはり建てられて間もないであろう住宅やマンションが目立つ。ただ、お茶の名産地らしく、家々の間には茶畑も点在する。
この季節、「お茶摘みさん募集」のノボリや看板が掲げられているところも多いので、興味のある人は応募してみてはいかが?