●恐山(おそれざん)

 恐山は活火山で、カルデラ湖である宇曽利山湖(うそりやまこ)の湖畔に恐山菩提寺がある。恐山菩提寺は日本三大霊山の一つ(他は比叡山と高野山)で、西暦862年に創建された。平安時代にこの最果ての地に寺が建てられたとは驚きだ!

 その荒涼とした風景と辺り一帯に漂う硫黄臭はなんとも不気味で、まさに恐山という名前がぴったりだ。この地獄を連想する荒涼とした一帯を順路に従って進んでいくと、宇曽利湖畔のビーチに到着する。ここは一転して天国にいるような美しさで、極楽浜と呼ばれるのも納得できる。

ごつごつした岩が転がり地獄を連想させる恐山(撮影:分銅英雅)
天国にいるような美しさの極楽浜(撮影:分銅英雅)

 次に恐山菩提寺に行ってみよう。荒涼とした場所に総門、山門、本堂などの伽藍が並ぶが、この寺のユニークなのは境内に泉質が異なる4つの温泉があり、無料で入浴できることだ(入山料は必要)。時間があれば、温泉に入ってみることをおすすめする。

恐山菩提寺(撮影:分銅英雅)

【基本情報】
住所:青森県むつ市田名部宇曽利山
開山:
5月1日~10月上旬 6:00~18:00
10月上旬~10月31日 6:00~17:00
※入山受付は終了時刻の30分前まで
入山料:500円
駐車場:恐山菩提寺駐車場(無料)

●【MAP】恐山菩提寺駐車場

●大間崎

 大間というとマグロを思い浮かべる人も多いであろう。マグロを食べる前に、まずは本州最北端の町に行こう。津軽海峡は思っていたよりも北海道(函館)が近く、良く見える。沖にはマグロ漁船らしき船が行き交う。すぐ先には弁天島も見え、岬の先端にはマグロのモニュメントや本州最北端の碑などがある。海がきれいだ!

マグロのモニュメント:沖には漁船が(撮影:分銅英雅)

 しばし先端の町を楽しんだら、いよいよマグロのランチだ。いくつか有名な店があるが、筆者はその中の一つの店で、マグロの三色丼を注文した。さすがにうまい!

マグロの三色丼(撮影:分銅英雅)

【基本情報】
住所:青森県下北郡大間町大間大間平17-1
駐車場:大間崎駐車場(無料、トイレあり)

●【MAP】大間崎駐車場

●仏ヶ浦(ほとけがうら)

 海岸に沿って奇岩の連続! 白い奇岩が2kmにわたって続くこの世にないような絶景、それが仏ヶ浦だ。海岸に出るには、高台にある駐車場からしばらくは下り道を歩く。その先は300段を超える階段になるが、さらにそこを下りていく。

このような階段を下りていく(撮影:分銅英雅)

 約15分歩いて海岸に出ると、息をのむような景色が広がっている。白い奇岩群が青い海を背景に連なった様は、まるで極楽浄土にいるような気分になる。仏ヶ浦という名前が付いたのにも納得だ。

白い奇岩が連なる絶景の海岸(撮影:分銅英雅)

 海岸には遊歩道が整備されており、周辺の散策ができるので様々な形をした奇岩を眺めながら散策しよう。仏ヶ浦全景を沖から眺める観光船もあるので、時間があればより楽しめる。

観光客が歩きやすいように整備された木道もある(撮影:分銅英雅)

【基本情報】
住所:青森県下北郡佐井村
駐車場:仏ヶ浦駐車場(無料、トイレあり)
マップURL:仏ヶ浦駐車場 公衆トイレ