■ドライブルートと注意事項

 本稿で説明した順にドライブすると効率が良いが、必ずしもこだわらなくてかまわない。

 仮に青森駅を始点として、紹介順に目的地を訪れた場合の走行距離は以下の通り。

始点 終点 走行距離(km)
青森駅 菜の花畑 77
菜の花畑 尻屋崎灯台 50
尻屋崎灯台 恐山 41
恐山 大間崎 53
大間崎 仏ヶ浦 40
仏ヶ浦 青森駅 157
  (合計) 418

 一般道約420kmを一日で回るのは厳しいので、5か所すべて訪れるのであれば、最低1泊2日の旅をおすすめする。その場合、下北半島の中核都市であるむつ市周辺のホテルか、テント持参であれば大間崎テントサイトに泊まるという手もある。

 また、下北半島にはフェリー乗り場もあり、大間から北海道の函館、むつ湾フェリー脇野沢港(わきのさわこう)から津軽半島へそれぞれフェリーで行くことができる。自身の旅程を考えて、ドライブルートを決めると良いだろう。ただ、フェリーの場合は悪天候で欠航になることがあるので注意が必要だ。

 紹介したどの目的地も歩きやすい靴が必要だ。また、仏ヶ浦では駐車場に「熊出没!」という大きな看板があるので、熊鈴を用意しておく。

■ 本州最果ての下北半島に一度は行こう

 首都圏から800kmも離れた下北半島だが、最果てにあるからこそ見られる絶景を一度は見てみたい。

 春色に染まる横浜町菜の花畑、太平洋と津軽海峡に突き出した岬の先にある絶景の尻屋埼灯台、天国と地獄を想わせる恐山、本州最北端の大間、そして奇岩の連続で異世界の仏ヶ浦。そのどれもが一度は見てみたい場所なのだ。

 さあ、この春は下北半島の大自然に触れるドライブ旅に出かけてみよう。