■まずは砕氷船に乗車して流氷体験
北海道までの交通手段は車ではなく、飛行機を使いました。なので、テントやキャンプ道具は大きめのザックに詰め込めるものに限られます。
今回降り立った空港はオホーツク海のすぐそばの女満別空港。空港から車で30分ほどの距離に、網走の市街地があるので、まずは買い出しを兼ねて観光目的で訪れてみると良いでしょう。
我々も、流氷とはどんなものなのかを探るために、まずは流氷を間近に感じてみよう、ということで網走の『道の駅 流氷街道網走』から運行している流氷観光砕氷船、おーろら号に乗船してみました。
おーろら号に乗船してすぐ、海は溢れんばかりの流氷で埋め尽くされ、分厚い流氷が遥か地平線まで伸びていました。
「本当にこんな分厚い氷の塊を砕いて船が進めるのか?」と思いましたが、流石は砕氷船という名前を冠しているだけあります。氷塊をまるで発泡スチロールを砕くかのように突き進んでいきます。船内には映画『南極物語』のヴァンゲリス作曲のテーマ曲が響きわたり、遙かな大自然の地球の偉大さを感じさせてくれます。
流氷は毎年ちゃんとやって来る保証はどこにもなく、冬の期間で3か月ほど観測できた年もあれば、わずか1日しか観測できなかった年もあるなど、その年毎にまちまちだそうです。例年、2月の上旬から3月上旬くらいがシーズンとなります。
流氷を間違いなく見たい場合は、事前にネットの流氷観測情報を確認してから出かけるのが良いかと思います。ちなみに、今年は暖冬と言われてはいますが、比較的流氷に恵まれた年だそうですよ。