■クリオネは流氷と共にやってくる
残念ながら、せっかく足を運んだのに流氷を観られなかったという人は、網走市内にある「オホーツク流氷館」に行ってみましょう。年間を通じて流氷を展示しており、流氷にまつわるさまざまなことを学習できる施設です。もちろん流氷の天使の別名を持つ、クリオネの姿も見られます。
クリオネは流氷と一緒にロシアのシベリアのアムール川から流れてくるそうです。そのため、流氷の隙間を掬うとクリオネも採取できるとのこと。よく調べてみるとじつは貝の仲間らしいのですが、その姿から貝の仲間とは正直想像しにくいですね。
おまけにクリオネが食事をする時は、頭が割れて大きな口で食べるんですが、その名称が『バッカルコーン』。誰が名付けたのか、由来がよくわからんネーミングです。
■じつは流氷はしょっぱくない?
流氷は海が凍っているように思うかもしれませんが、遠くロシアのアムール川がオホーツク海に流れ込んで凍った氷の塊が、遠路遥々流れ着いたもの。塩分濃度は海水よりもだいぶ低いそうです。豊富な栄養分を蓄えているため、その周りではクリオネをはじめ、多くの生物を見ることができます。
流氷は別名「氷の大地」とも呼ばれ、かつてアイヌの人々は流氷に飛び乗り、サハリンや千島列島へと渡って新天地へ旅立ったそうです。
さて、いよいよこの不思議な光景を目の前に、キャンプをしていこうと思います!