言わずと知れた国民のシンボル、富士山。2月23日は静岡県と山梨県で、それぞれ「2月23日は富士山の日」といった条例が制定されている。そもそも富士山の日とは、どういった日なのだろうか。

■より深く知り、より興味をもつ日こそが「富士山の日」

 静岡県、山梨県、いずれの県でも富士山の日制定の目的を、「富士山について理解と関心を深め、富士山を後世に引き継ぐことを期する」としている。2月23日となった理由は、2(ふ)2(じ)3(さん)の語呂合わせだとか。

 富士山にまつわる歴史や文化も多数ある。江戸時代は富士山は信仰の対象であり、富士図版画集の「富嶽三十六景」は、江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の最高傑作。また、第二次世界大戦中、「富士山をペンキで赤く染めて日本人の士気を落とす」という心理作戦がアメリカで採用されていたという逸話は、日本人が富士山を愛して止まないことを意味している。

笠雲をかぶった富士山
雲が消え、その美しい姿を現した富士山

■キャンパーは、キャンプ場から富士山を眺めよう!

 では、日本人が愛する富士山への関心を深めるためには、どうするのか。キャンパーであれば富士山がみえるフィールドへ出向き、その恵みに感謝し、富士山を愛する心を育むのが一番だ。

金山テラスから眺める富士山と牛舎。右手は金山キッチン

 そこでお勧めしたいのが、言わずと知れたキャンパーの聖地「ふもとっぱら」だ。TVアニメ『ゆるキャン△』の聖地巡礼で訪れた人も多いに違いない。では、富士山の絶景がみられるフィールドがいくつもある中で、なぜふもとっぱらなのか。

 ふもとっぱらからの景色すべてが「富士山」そのものだからだ。洪庵キャンプ場の様な、湖畔ごしに眺める富士山もすてきなのだが、目の前に悠然と佇む姿は、まさに圧巻の一言。

 全面フリーサイトの広大なフィールドで、キャンパー全員が同じ向きにテントを張り、全員が同じ方向に向いて富士山を眺めている光景は、ここでしか見られないはず。

 何より、富士の自然を体感するのにふさわしい場所でもある。まさに条例で定められている「その恵に感謝し、富士山を愛する心を育む」ために最適な場所なのだ。

2023年2月23日のふもとっぱらの赤富士