スキー・スノーボードと街との親和性が高い札幌。市街地に泊まれば食事の美味しいお店も多く、行きたい場所を好きに選べるだけの数に困らない。悪天候時にガツガツ滑らなくても、街には見どころが多く、遊ぶ選択肢も豊富。滑るなら札幌周辺にある6スキー場を選ぶだけでなく、少し足を延ばせばキロロやニセコといったリゾートもある。札幌は国内最強のスノートリップタウンだ。

■札幌市内のスキー場ガイド【後編】

 札幌のスキー場は街や海、夜景などロケーションも豊富。数日滞在すればいくつもはしごできる。ここからは後編として、3か所のスキー場をそれぞれガイドしよう。

■さっぽろばんけいスキー場

2017年の冬季アジア札幌大会の会場にもなったスキー場。「ban.Kハーフパイプ」は国際スキー連盟公認

●札幌中心部から最も近い都市型スキー場

POINT.1 繁華街から30分ほどで大自然へ
POINT.2 交通網が優れているからアクセス良好

住所:〒064-0945 北海道札幌市中央区盤渓410
標高:トップ 482m、ベース 190m、標高差:275m
リフト券:1日券4700円(大人)、3200円(中学生以下)
車:札幌市中心部から約20分
電車・バス:地下鉄東西線円山公園駅から約15分

●中心街の裏山にある市民の憩いのスキー場

 札幌市中央区という言葉の響きからは想像もつかない豊かな自然に囲まれたさっぽろばんけいスキー場。中心部から車で20分ほどで豊富な積雪量と雪質が楽しめる。

小規模といっても札幌のスキー場。コースには新鮮な雪が降り積もり、体を覆うほどのパウダースノーを堪能できる
スキー場のベース付近は緩斜面が広がるためビギナーが練習したり、クルージングで楽しむのにピッタリだ

 スキー場は横に広いレイアウト。コンパクトな規模ながら、初心者から上級者まで楽しめる全17コースを誇り、国際大会が開かれるクオリティを持っている。その一方で、初心者や子どもが滑りやすい緩やかなコースも充実。とくに雪遊びデビューにぴったりの「わくわくスノーランド」は、他の滑り手と接しないよう囲われたコースのため安心感がある。

「わくわくスノーランド」内にはソリやチュービング、雪の滑り台などが楽しめる
斜度の緩い林間コースは、子ども達や初級者が縫って滑るのに最適だ

●check!  公共バスほか優れた交通網

 街の中心部からアクセスがよく、とくに路線バスの利便性が高い。地下鉄の真駒内や円山公園、発寒南から発着するバス輸送が充実している。センターロッヂ1階にバス運行状況の表示モニターがあるのは、全国的にも珍しい光景。無料駐車場も1000台完備している。

さっぽろばんけいスキー場HP:https://www.bankei.co.jp/