■事例3:レストラン前のスキー板の立てかけが甘い
ゲレンデではレストランやカフェ、センターハウス前にスキー・スノボードの板を立てかける場所がある。しかし、混雑時はスペースが足りず、板を雪に直接刺す人も多い。
以前レストランでお昼休憩をした後に、立てかけていた板が倒れた場面に直面したことがある。降雪量が少ないシーズンだったため、雪が少なく深く板を刺せなかったのだろう。
スキーやスノーボードの板のエッジは鋭利で、不意に触るとケガをしてしまう。倒れてきた板による被害はなかったが、顔や手に当たるとケガをしていた可能性もあり、少々ヒヤッとした。
板を雪に刺して一時置いておく場合は、他の人に迷惑にならないよう細心の注意が必要だ。
■事例4:スピードを出してスレスレで避けていく
自分のレベルに合ったコースを風を切りながら滑走するのは爽快の一言。しかし、スピード感は楽しい一方、一歩間違えば危険な行為にもなるため、コントロールできる範囲での滑走が大前提だ。
筆者は何度か混んでいるコースの中を、スレスレの距離で避けていくスキーヤーに遭遇したことがある。ゲレンデの真ん中で立ち止まらずスキーを楽しんでいたのにも関わらず、急に近づいてきて驚いた。コース上で他の客を避けるためにスレスレでかわされると、びっくりするだけでなく接触事故につながる恐れもある。
毎年ゲレンデでの接触事故はいくつも起きており、骨折などケガだけでなくギアの破損などトラブルも報告されている。他のスキーヤー、スノーボーダーを避ける場合は、安全な距離を確保したうえで、必要以上のスピードは出さないこと。特にリフト乗り場付近は不意に動き出す人も多いため、手前でのスピードダウンは必須だ。
■事例5:リフトを降りてすぐの場所で写真撮影&談笑
ゲレンデの頂上付近からの景色は圧巻の一言で、思い出に写真を撮る人も多い。筆者もついつい立ち止まってカメラを構えてしまう。
写真を撮る際は他のスキーヤー、スノーボーダーの邪魔にならない場所で立ち止まるのがマナーだが、リフト降り場すぐの場所で立ち止まっているスキーヤー、スノーボーダーに遭遇することがある。
レッスン中に子どもがリフト降り場で立ち止まって談笑しているスキー客に戸惑い、転倒してしまったことがある。筆者も監視不足ではあったが、他にも避けきれずに転倒したり困惑したスキー客が多く、立ち止まっていたスキー客にやむなく注意したことも。
リフト降り場は次々にスキー・スノーボード客が降り立つため、降りた直後に立ち止まることは、他の利用者の転倒や衝突事故につながるため非常に危険だ。目の前に広がる白銀の景色に感嘆する気持ちはわかるが、邪魔にならないエリアまで移動することを心がけよう。
■マナーを守って快適なスキーを楽しもう
冬を満喫できるウィンタースポーツは楽しい一方で、自分の無意識の行動や不注意で他の利用者を不快にさせたり危険な目に合わせてしまうことがある。自分も周りも楽しく安全にスキー場を楽しむために、最低限のマナー厳守と気配りは忘れずに。
筆者も油断してコースの真ん中で景色に見とれてしまうことがあるため、気をつけるように心がけている。これからも楽しいスキー&スノーボードを満喫できるよう、一人ひとりの心掛けが大切だ。