滑ることが何よりも好き、そんなコアスキーヤー・スノーボーダー達の心をつかんで離さない1冊『Fall Line』が、今年も好評発売中だ。

 今号では、多様性が叫ばれて久しい現代にあって自分なりの雪山との関わりを追求し続け、確固たるスタイルを築いてきた人たちを特集。

 掲載されているのは「好きこそものの上手なれ」の、憧れだけではない魅力に溢れたストーリー。浮かび上がるのは、やっぱり滑ることが何よりも好き、という原石なのだ。

 あー冬よ来い、早く来い! 待ち切れないあなたは本誌を手に取り、ページを1枚めくってみましょう。すぐに壮大な雪山旅がはじまりますよ。

■スキーフォトグラファー亀田則道の仕事

 「自由で楽しい」スキー撮影に焦点をあて、フリースタイルからフリーライド、バックカントリーまで多くの滑り手をカメラに収めてきた、亀田則道。

 90年代初頭の三浦雄一郎&スノードルフィンスキーチームとのエピソードから2000年代まで、フリースキーシーンの最前線を撮り続けてきたフォトグラファーの軌跡を、本人のコメントも交えながらたどる。

スキーフォトグラファー亀田則道の仕事

■美谷島慎 プロボーダーとしての矜持を語る

 小学6年生での夢は「プロになって海外でスノーボードすること」。そして今や世界に認めらるビッグマウンテンフリースノーボーダーとなった美谷島慎(びやじましん)のもとを訪ねる。命がけで急斜面を滑るモチベーションや、「100回譲って1回を得る」という境地に達したマインドなど、リアルなインタビュー。

美谷島慎 プロボーダーとしての矜持を語る

■道東女子ひとり旅 粉雪と温泉を巡って

 ワイドボディのハイエースをキャンパー仕様にDIYして、自分でハンドルを握ってオール車泊の長いスキートリップに出掛け、山中ひそかに湧く野湯を探し出して入浴するのが楽しみだという孫崎百世(まごさきももよ)。10日間にわたり故郷の北海道東部エリアへ赴き、夕焼けの雌阿寒岳を滑走する様子や雪中キャンプなど、笑顔と全力で楽しんだ旅の記録。

道東女子ひとり旅 粉雪と温泉を巡って

 この他、児玉毅、佐々木悠、佐々木玄の世代の違うフリーライドスキーヤー3人がスタイルの違いを楽しんだ、十勝岳での邂逅レポート、話題のPFCフリーを検証する「なぜゴア社は新しいメンブレンを必要としたのか」、北海道で豊かに暮らすスノーボードガイド「山田誠のHIGH LIFE」など、読みどころが満載だ。

 『Fall Line 2024』は全国書店、オンライン書店にて発売中だ。