東京からのアクセスがよく、観光客で賑わう鎌倉。休日ともなれば、行列のできるお店が増える。今回は、混雑を避けて鎌倉の自然と観光を楽しむ「葛原岡(くずはらおか)・大仏」ハイキングコースを紹介したい。 

■鎌倉を満喫できるポイント

鎌倉の自然道、ゆったりとした時間が流れる

 まず、このハイキングコースで鎌倉を楽しめるポイントをまとめる。

■その1:パワースポットを4か所巡る

 今回紹介するハイキングコースでは、2つの神社と2つの寺院にお参りができる。石段が素敵な「浄智寺」、縁結びの「葛原岡神社」、金運アップ「銭洗弁財天 宇賀福神社(銭洗弁財天)」、鎌倉の大仏「高徳院」だ。

■その2:北鎌倉・長谷の人気エリアへ立ち寄り

 スタートがJR北鎌倉駅、ゴールが江ノ電長谷駅になるので、ハイキング前後に鎌倉の人気エリアに立ち寄れる。お目当てのお店の営業開始時間に訪れると混雑を避けられるので、逆算してハイキングをスタートさせるのがおすすめ。

■その3:超開放的な海(由比ヶ浜)がすぐそこ

 鎌倉の海といえば由比ヶ浜、ゴールの長谷駅からは歩いて5分だ。山を歩いた後に海を眺めるのは清々しく、このコースの魅力だ。

■ハイキングコースレポート 

 それでは実際に筆者が歩いたレポートをもとにハイキングコースを紹介したい。ゴールとして設定した長谷駅周辺には、以前訪れた際に行列で入店を諦めたお店があるので、今回は営業開始時間(午前10時)に合わせて到着できるようスタートした。

 午前8時、JR北鎌倉駅を出発し、県道21号線を浄智寺方面へ。10分ほど歩くと「浄智寺」に到着。左脇にある石畳の階段を上がっていく。

浄智寺に続く石畳の階段

 「葛原岡神社・源氏山」の標識に沿って25分ほど歩くと、「葛原岡神社」に到着する。縁結びのご利益があり、石を割って“魔を去る”「魔去ル石(まさるいし)」が鳥居の横にある神社。

盃(1枚100円)を石に投げつけて割る「魔去ル石」

 ハイキングコースに戻り、15分ほど歩くと「源氏山公園(源氏山山頂)」に到着。ベンチも多く用意されていて、休憩にぴったりだ。

 源氏山公園を抜け、「銭洗弁財天(ぜにあらいべんざいてん)」の標識に沿って20分ほど進む。ハイキングコースから少々外れて、銭洗弁財天に寄り道してお参り。

洞窟に入るのが非日常的で楽しい「銭洗弁財天」

 コースに戻って、「大仏」方面へ40分ほど進むと「大仏坂登山口」に着き、自然道は終了する。ここからは、街中の標識に沿って鎌倉の大仏「高徳院(こうとくいん)」を目指し、5分ほど歩く。

高さ10メートルを超える鎌倉の大仏

 高徳院をお参りしたのち、県道32号線を由比ヶ浜大通り方面に進む。5分ほど歩くとゴールに設定した江ノ電長谷駅に到着。ここまでで歩行時間約2時間のハイキングとなる。

 筆者はこのあとに長谷の街を散策。今回はお目当ての坂ノ下にあるカフェ「paso by 27 COFFEE ROASTERS」へ。午前10時の開店と同時に到着できたので、並ぶことなくスムーズに入店。

海岸(由比ヶ浜)歩きが気持ちいい鎌倉ハイキング

 最後に海辺(由比ヶ浜海岸)を散歩して朝の鎌倉を満喫した。今回、観光客が多い休日に訪れたのだが、朝早くから行動することで混雑を避けて楽しめた。銭洗弁財天や高徳院は参拝者で行列を作ることもある人気スポットだが、朝の時間帯は参拝者が少なくスムーズにお参りができる。また、行列のできるお店が並ぶ長谷エリアでは過去に1時間以上待った経験もあるが、今回のように開店直後なら並ぶことなく入店できる。

 今回紹介した午前中にハイキングを終えるコースプランなら、鎌倉の自然を堪能しつつ観光もでき、楽しい時間を過ごせるのでおすすめである。

■立ち寄ったお店:paso by 27 COFFEE ROASTERS

お庭と佇まいが素敵な古民家カフェ

 古民家を改装した店内には、テーブル席、小上がり席、縁側のカウンター席があり、どこに座るか迷ってしまうくらいどの座席も魅力的だ。ハンドドリップのホットコーヒーは、フラスコで提供される。香り高く上質なひとときを過ごせた。

ハンドドリップコーヒー。5種類ほどのブレンドがあり、その日の気分で選択(1杯500〜800円)

施設:paso by 27 COFFEE ROASTERS
住所:神奈川県鎌倉市坂ノ下22-6
電話:0467-38-5605

URL https://27coffee.jp/pages/paso 

※営業日時はホームページよりご確認ください

※この記事の情報は2023年10月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。