■さあ、ハイキングスタートだ

 筆者が利用したのは、「寸又峡温泉」入口にある寸又峡駐車場。大きな「歓迎 寸又峡温泉」の看板があるのですぐわかる。

【基本情報】
駐車場:寸又峡駐車場(500円)

●【MAP】寸又峡駐車場

寸又峡温泉街入口の看板(撮影:分銅英雅)

 ここで準備をして、出発だ。まずは寸又峡温泉街を通り抜けていく。旅館やみやげ物店、飲食店などが並びにぎやかだ。

草履石公園の紅葉(撮影:分銅英雅)

 次に「草履石公園(ぞうりいしこうえん)」を目指す。夢のつり橋方向から右に少し入るので、見逃さないように注意しよう。この公園には池があり、その周囲に紅葉したカエデがたくさん植えられている。ここは非常に美しい場所なのに立ち寄らない人が多いのには驚きだ。恐らく、夢のつり橋を早く見たいのであろう。

天子のトンネルの出口付近(撮影:分銅英雅)

 また夢のつり橋方向に歩き出すと、トンネルが見えてくる。長さ210mの「天子のトンネル」だ。

聞いていた通りの絶景、夢のつり橋(撮影:分銅英雅)

 トンネルを出たら道が二股となるので、右側の坂道を下る方向に向かう。右側に大間ダムが見え、聞いていたように湖面は美しいエメラルドグリーンだ。秘境感が半端じゃない! 少し行くと、今度は右前の方に夢のつり橋が美しい姿を現す。ここで写真撮影モードになる人がたくさんいる。

夢のつり橋を渡る順番待ち(撮影:分銅英雅)

 急坂を下りきると、いよいよ夢のつり橋を渡る時が来た。一度に渡れる人数は10人程度と制限があるので橋の上の様子を確認、問題なければGO! 両側のロープをつかみながら進むが、思ったより橋が揺れるので、高所恐怖症の人は覚悟を決めよう。途中でちょっとだけ立ち止まり景色を楽しむ。大間ダム、湖面、紅葉、そして橋と完璧な絶景だ。

 橋を渡り終わると、今度は急坂を登って、「寸又峡渓谷尾崎坂展望台」を目指す。距離は短いが、急坂がしんどい。展望台には昔使われたと思われる「森林鉄道」の車両が展示されていた。展望台からの美しい景色を期待していたが、木の枝が邪魔で眺望はさほど良くない。ただ、枝の間から見える湖面はやはり美しい。

飛龍橋からの眺望(撮影:分銅英雅)

 一休みして元気が出たところで、次は「飛龍橋(ひりゅうきょう)」を目指す。左手に寸又川を見ながらアスファルトの道を進むと、飛龍橋に到着だ。この橋は谷底からかなり高いところに架かり、橋の上で峡谷の絶景を楽しみながらしばし休憩。

帰路の途中で見た夢のつり橋(撮影:分銅英雅)

 ここから30分程度歩いて、温泉街にある「日帰り温泉 寸又峡温泉露天風呂美女づくりの湯」に向かう。途中、夢のつり橋が真下に見える場所を通るが、ここでも最後につり橋の写真を撮る人たちがたくさんいた。

日帰り温泉 寸又峡温泉露天風呂美女づくりの湯(撮影:分銅英雅)

 最後に日帰り温泉 「寸又峡温泉露天風呂美女づくりの湯」で汗を流し、帰路に就いた。

【基本情報】
名前:寸又峡温泉露天風呂美女づくりの湯
住所:静岡県榛原郡川根本町千頭368-3
電話番号:0547-59-3985

【URL】https://yumenotsuribashi-sumatakyo.com/shop/bijodukuri/

●【MAP】寸又峡温泉露天風呂美女づくりの湯

■紅葉の寸又峡ハイキングの誘い

 紅葉の秘境「寸又峡」ハイキングはいかがだっただろうか?  美しい夢のつり橋、寸又川を堰き止めて造られたダム湖のエメラルドグリーンの湖面、そしてさらに秋の彩を加える紅葉と、なんと完璧な構図ではないか。

 さあ、晩秋の色濃い絶景の寸又峡ハイキングに出かけよう。