静岡県静岡市の北部にある中山間エリア、奥静岡。通称「オクシズ」と呼ばれるこのエリアは、南アルプスの麓に位置し、ほかの静岡県の各地域にはない魅力が溢れている。
今回は人気キャンプ漫画『ゆるキャン△』の主人公たちも訪れた、オクシズの「奥大井エリア」の魅力を紹介していこう。
■ダムがたくさんある奥大井エリア
奥大井エリアには、南アルプスに源泉をもつ大井川の恵みを享受するダムが多く、山々に囲まれたエメラルドグリーンのダム湖の景色を楽しめる。
なかでも井川地区にある井川ダムは、日本初の中空重力式コンクリートダムで、隣接されている展示館で水力発電やダムの仕組みが楽しく学べ、自然と共生する人々の努力を感じることができる。ダムで最も代表的なのは、水の圧力をダム自体の重さで支える「重力式コンクリートダム」。「中空重力式」は、そのコンクリートを節約するために中部を空洞にしたダムのこと。
奥大井エリアには井川ダム以外にも、発電用や灌漑用のダムがいくつかあり、発電所・変電所もあるので「ダム巡りスポット」としても有名だ。南アルプスの麓で大井川が織りなす絶景を楽しめる奥大井エリア。この地域ならではの、人と自然の共生する姿を感じることができる。
『ゆるキャン△』の主人公たちもダム巡りを楽しみ、ダム湖にかけられた吊り橋ウォークを楽しんでいた。オクシズに来た際はぜひ、ダム巡り・吊り橋ウォークを楽しんでほしい。