■有田焼の食器で食事ができるレストラン
ショッピングだけでなく、お腹も満たせるのがアリタセラのもう一つの魅力。施設内には2か所のレストランと3つのショップ併設カフェがあり、いずれも食事は有田焼の食器で提供される。
筆者が選んだのは「arita huis(アリタハウス)」。2018年4月にオープンした宿泊施設で、レストランはランチやカフェだけの利用もできる。パスタやサラダを中心とした都会的なランチセットが、近隣ショップで購入できる器に盛り付けられて提供された。
使用したときの艶やかさ・手触りのよさが実感でき、ますます有田焼が欲しくなってしまう。実際に使用したサラダボウルに魅了されてしまい、またも悩むことに。
結局、arita huisのランチで提供されたサラダボウルを2つ購入。こちらはドイツ人デザイナー、クリスチャン・ハースのコレクション。色みをシンプルに抑え、磁器ならではの質感を活かしたボウルで、シルエットがとてもきれいだ。自宅使いでも大活躍してくれるに違いない。
■有田焼について深く知れるアリタセラ
有田焼についてまったく事前情報はなかったが、数時間後には「この器はかなりモダンなスタイルだ」「これは手で染付をしたに違いない」などと、いっぱしのツウ気どりな会話を繰り広げてしまった。
目に入るものすべてが有田焼という状態で約半日を過ごし、自然と類型がわかったような気になってしまう。「有田焼」というコンテンツだけに特化したショッピングリゾートだからこそだろう
ショッピングもグルメも満喫して大満足。「有田焼のベッドもありか!?」と妄想しながらアリタセラをあとにした。
その土地でしか生まれ得ない伝統産業が400年間継承され、すばらしい文化として観光資源になっている。生まれて初めて訪れた有田を大好きになって帰ってきた。
●アリタセラ
住所:佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351番地169
電話:0955-43-2288