■女木島(めぎじま)

 続いて渡った女木島では、約1時間の滞在時間の中でアート展示を巡るべく、アートマップを片手に急ぎ足で進む。すると、そういう時にかぎって、探しているアート作品よりも先に猫に出会ったりするものだ。

 島の氏神様である八幡神社に立ち寄ってご挨拶をすると、石段の上にいた白猫が「待ち人きたり」という感じで伸びをした。すると、それを合図にしたように、隣りにある廃校の小学校の方からたくさんの猫たちがわらわらと向かってきた。誰かと勘違いされているようだ。

「待ってましたよ」と、伸びとあくびをした石段の白猫
ボスとおぼしき猫が現れて、白猫も尻尾をあげてご挨拶
にゃるほど。ネコのエサ場があったのだ。私たちはどうやら勘違いされていたようだ
静かな島の静かな集落。人と猫の日常を壊さないように、訪れる私たちも忍び足で歩く
出港時には、鬼ヶ島おにの館の入り口でまた別の白猫がお見送りをしてくれた