■蚊は秋も意外と活発

秋のキャンプでも意外と蚊に刺されてしまう(撮影:伏見みう)

 秋は蜂だけでなく蚊にも注意が必要だ。蚊といえば夏のイメージがあるが、例えば、2014年に国内でデング熱の感染を広めたヒトスジシマカの活動が活発になる気温は2℃前後で、11℃以上あれば生存できるという。蚊は秋も意外と活動しているのだ。

 蚊は二酸化炭素密度が高く、周囲より温度の高い場所に向かう習性があるので、運動後に体温が上がった場合、ビールなどのアルコール摂取した後は刺されやすい状況となる。秋だからといって蚊対策を油断していると刺されて痒い思いをしてしまうことがあるだろう。

 実際、去年の秋は筆者もかなり蚊の被害にあった。涼しい季節で油断しており、体温の高い体質&アルコールを摂取していたため、身体中蚊に刺されてしまった。虫刺されの薬も持参していなかったので、痒くてなかなか寝付けなかった苦い思い出がある。

 秋のアウトドアでも虫除けスプレー、蚊取り線香などの蚊を忌避できるグッズを持っていき、刺された時のために虫刺されの薬も持ち歩いておこう。

蚊取り線香、虫除けスプレー、虫刺されの薬を忘れずに持って行こう(撮影:伏見みう)

 虫除けスプレーは汗で流れると効果が薄れるので、塗り直すことが大切。また、この夏に筆者は虫除けスプレーを塗って蚊対策をしていたものの、耳の裏や顎の下など、スプレーが届きにくい場所を集中的に刺されて不快な思いをした。こんな目にあわないように万遍なく虫除けスプレーを塗り、可能であれば蚊取り線香も併用して、快適なアウトドアを楽しんでほしい。

■虫対策をしっかりして秋のアウトドアを楽しもう

虫に注意しつつ紅葉に色づく秋のアウトドアを楽しもう(撮影:伏見みう)

 秋のアウトドアは美味しい食材や過ごしやすい気候、紅葉に色づく景色を楽しめる一方、虫対策を怠ると悲惨な思い出に変わりかねない。アウトドアではその他のレジャーに比べて虫に遭遇する機会が増えるので、この秋は蜂、蚊対策をしっかりして楽しく安全なアウトドアを楽しんでほしい。