■秋の夜長を彩るやわらかで幽玄な竹あかり
竹あかり(竹灯籠)は、輪切りにした竹に模様や文字を彫り込みLEDライトを入れて制作される。映し出されたあかりの模様はさまざま。一つひとつ違った表情を見せ、制作した人たちの思いが込められている。
無数の小さな竹あかりが通りを彩り、風情のある町並みと相まって、ノスタルジックで幻想的な世界が広がる。
灯籠だけでなく、竹を使った大規模なアート作品も展示されている。どれも、竹がもつしなやかさと力強さを感じられる作品ばかりで竹林をバックに佇む姿は圧巻だ。それらを眺めていると時が経つのも忘れてしまう、秋の夜長に現れた幻のような風景だ。
以前筆者が訪れた時は、同じく長岡市内にある栃尾地域から、昔使われていた糸繰りの木枠をランプにしたアート作品「トチオノアカリ」が展示されていた。色とりどりの糸繰りが輝き、竹灯籠とはまた違う趣がある。あかりからその地域の文化が垣間見えるのもまたおもしろい。
■御神楽舞や地元アーティストのコンサートも開催
また、竹あかり街道では竹灯籠のライトアップだけでなく、過去には地域の寺社仏閣で御神楽舞や琴・尺八のミニコンサートが行われていた。哀切な音色が竹灯籠の儚げなあかりと相まって思わず聞き入ってしまったのを覚えている。
■地元グルメが味わえる屋台
同イベントでは屋台村が出店し地元グルメを味わえるのも魅力。以前は、地元企業の素麺・日本酒などが販売されていた。また、イートインコーナーもあり、新潟県特産の素材を使ったカレーライス、甘酒など地元色豊かなグルメが並んでいた。
■2023年は、10月28日に開催予定
ご紹介してきた越後みしま竹あかり街道、2023年は10月28日に開催される予定だ。会場までは車か、レンタカーが便利。長岡駅から20分、関越自動車道・長岡ICから15分程度だ。会場近くの長岡市役所三島支所が駐車場として解放されているので利用したい。
会場である三島脇野町本町通りまでは三島支所から徒歩で15分ほど。会場まではゆるい上り坂があるため、歩きやすい靴がおすすめ。三島支所からシャトルバスも運行しているので、利用予定の方は事前にHPを確認しておこう。今年はノスタルジックな和のイルミネーションで、秋の思い出作りをしてみてはいかがだろうか?
越後みしま竹あかり街道
開催日:2023年10月28日(土) 16時(点灯式)~21時(消灯)
住所:新潟県長岡市脇野町2011 本町通り界隈(浄福寺~河忠酒造)
交通アクセス:JR信越本線・長岡駅より車で20分
関越自動車道・長岡ICより車で15分
駐車場:長岡市役所三島支所
越後みしま竹あかり街道HP http://mishimatakeakari.com