親になる前から登山が好きな人なら、きっと憧れる子連れハイキング。筆者と夫も例外ではなく、現在4歳の娘が1歳になる少し前から、一緒にハイキングを楽しんでいる。
しかし、子連れハイキングにはハプニングがつきもの。この記事では、主に2〜3歳の子どもとのハイキングで気をつけるべきことと、山で経験したハプニング4つを紹介したい。
■筆者が子連れハイキングで気をつけていること
子どもとハイキングに行くとき、一番気を使うべきことは安全面だ。小さな子どもの行動は予測不能。筆者は幼児1人に対して、登山経験のある大人が最低でも2人いるときしか、山には出かけないことにしている。当然だが、崖や岩場、鎖場などの危険個所は避け、親が歩いたことのある比較的安全な場所を選んでいる。子どもの気持ちや体調を一番に考え、無理させないことも安全対策の一つ。車で出かけ、すぐ駐車場に戻れる場所でハイキングをすると安心だ。
■ハプニング1. ベビーキャリアに乗ってくれない
娘がまだあまり歩けなかった頃は、ベビーキャリアに乗せてハイキングをしていた。はじめのうちは喜んでベビーキャリアに乗っていた娘が、ある日急に「のらない!」と言い出した。自分で歩くのが楽しくて仕方ない時期だったのだ。思わぬところで娘の成長を感じたが、予定は変更。自分で歩きたい娘に合わせて、急きょ短い距離のコースを選ぶことになった。
自分で歩きたい年頃になったら、ベビーキャリアよりも、バックパックに入れて持ち運べるポケッタブルベビーキャリアの方が便利だと実感した。ポケッタブルベビーキャリアは抱っこでもおんぶでも使えるが、ハイキングではおんぶで使うと安全。抱っこは大人の足元が見えず危険なので、避けること。
●mont-bell ポケッタブル ベビーキャリア
軽量コンパクトなので、バックパックに入れて持ち運びやすい。通気性のよいメッシュフードが付いており、子どもが寝てしまっても頭の揺れを防止できて安心。小物を入れられるポケットも便利だ。汚れたら丸洗いできるのも魅力。
■ハプニング2. どんぐり拾いに夢中で進めない
秋の紅葉を観に、山に行ったときのこと。ハイキングコースの出口付近で、たくさんのどんぐりを見つけた娘は夢中で拾い始め、「車でおやつ食べよう」と声をかけても無視。20分ほどひたすらどんぐりを拾い、満足してから車に乗った。
子連れハイキングでは、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切だと改めて実感した。このときは歩き終わったあとで、時間に余裕もあったため、ゆっくりどんぐりを拾わせてあげられたが、ハイキング前だったら予定変更だったかもしれない。