■ハプニング3. デジカメを返してくれない

紅葉の撮影に余念がない2歳児(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 子連れハイキングはシャッターチャンスがたくさんあるので、いつもデジカメを持っていく。しかし、大人が持っているもの全てが気になる幼児はデジカメに興味津々。デジカメが欲しいと駄々をこね、渡したらもう戻ってこない。娘がずっとデジカメを持って歩いている姿を、私はスマホで写真におさめた。

 我が家のデジカメは、防水・防塵・耐衝撃のタフ仕様。そのため娘に渡しても問題なかったが、山では拾えない場所に落とされてしまう可能性もあるのでヒヤヒヤした。子どもにカメラを渡すときはカメラにストラップを付け、子どものリュックに結ぶと少しは安心だ。

■ハプニング4. ハイキング中、おむつに「大」

 秋晴れの中を気持ちよくハイキングしていたある日、機嫌よく歩いていた娘が急に立ち止まった。どうしたのだろうと思って見てみると、一生懸命いきんでいる……。当然、山の中におむつを替える場所はないので、すぐ車に戻ることとなった。

 山はトイレが少ないうえ、子ども用の設備はない。おむつが外れるまでは、駐車場近くでの散策が安心だと実感。おむつが外れても、子どもはあまり我慢できないので、トイレの場所を確認しておこう。

■安全に子連れハイキングを楽しもう

4歳になった今では、自分から「おやま、いきたい!」と言ってくれるように(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 今回紹介したハプニングはどれも、山でなくてもよくある、子育て中の方にとっては予測可能なことだろう。しかし、山では大問題になることも。

 筆者は、子連れハイキングは予定通りにいかなくて当たり前だと思っている。子どもが一緒に山に行ってくれるだけで嬉しいし、一緒に歩いてくれたら最高! 帰るときには必ず「一緒に来てくれてありがとう。楽しかったよ」と子どもに伝えている。

 子どもの成長過程では、イヤイヤ期やトイレ問題など、山に連れて行きづらい時期もあるはず。そんなときは、無理に連れて行かないのが一番。少し成長して落ち着いたら、また一緒に行けばいいと筆者は思う。
子連れハイキングに行きたい方はこの記事を参考に、安全に配慮して素敵な思い出を作ってほしい。