■キャンピングカートイレ(カセット式)の使い方

使用前に開閉レバーで開口部を開いてから使用する(撮影:Dois de Nós)

 カセット式トイレは普通のトイレと比べ、それほど特別な使用方法ではないが、いくつか注意点がある。

 まず使用する場合は、横に付いている開閉レバーで便座の開口部を開く。便座の開口部がそのままタンクに繋がっており、そこに排泄物が溜まる仕組みになっている。なお、便座部分は180度自在に向きを変えられるため、狭い車内では便利。

 使用後は洗浄水ボタンを押して水を流すが、水は少量しか出ない。開口部を開けたまま走行してしまうと、タンクの中身が外に飛び散ってしまうので、忘れずに開閉レバーを閉じよう。

 洗浄水ボタン隣のランプが点灯したら、タンク満タンのサイン。タンクによって容量は異なるが、17Lの場合は2人で使用して2~3日ほどで処理しなければならない。

右がタンクの容量ランプ、左は洗浄水ボタンになっている(撮影:Dois de Nós)

■気になるニオイは?  トイレットペーパーは?

消臭効果のある専用洗剤を入れることで、臭いも気にならない(撮影:Dois de Nós)

 キャンピングカーでのトイレは臭いが気になるかと思うが、専用薬剤のおかげで臭いはほとんど出ない。

 使用する前に、空の状態のタンクの中に専用の薬剤を入れると、固体を分解して溶かし、全て青色の液体にしてくれる。消臭効果もあるので、臭いを気にせずに使い続けられる。

 トイレットペーパーは薬剤のおかげで溶けるので、基本的にタンクに一緒に流してOK。ただし、トイレットペーパーでタンクの水量が上がり、すぐ満タンになってしまうので、タンクには流さず、別のゴミ箱に捨てるのもひとつの方法だ。