■キャンピングカートイレの「処理方法」

マナーを守って必ずRVパークにあるダンプステーションで適切に処理をしよう(撮影:Dois de Nós)

 カセットトイレの処理場所は、オートキャンプ場やRVパークにある専用のダンプステーション。日本ではキャンピングカー設備が少ないのが現状で、近くにダンプステーションがない場合は自宅のトイレで流すようにし、公衆トイレなどでは絶対流さないようにしよう。

 処理方法は車の外側にあるカセットタンクの扉からタンクを取り出し、排出口の黄色いキャップを開けて中身をダンプステーションへ流す。

 1度流し終えたら排出口から清水を入れ、キャップを閉じ、何回かカセットを揺すり、もう1度流す。この工程を3回程繰り返し、出てくる水が透明になってきたら完了だ。

 臭いが出て汚い作業を想像するかもしれないが、薬剤のおかげで液体は青色に着色され、消臭効果もあるので臭いもなく処理ができる。慣れれば5分ほどで簡単に作業を終えられる。

カセットタンクは車の外側の扉から取り出して処理をする(撮影:Dois de Nós)

■キャンピングカートイレの「手入れと注意点」

 キャンピングカーのトイレは家庭トイレと違う部分もあるので注意が必要だ。キャンピングカーの便器は陶器ではなくプラスチック素材で作られているため、掃除の際は普段家庭で使っている洗剤だと傷つけたり故障の原因になったりする。

 便器部分、カセット部分を洗浄する際は専用の洗剤、薬剤を使って定期的な手入れをすることで衛生的に長く保つことができる。

■キャンピングカーにトイレがある「メリット・デメリット」

山の中など公衆トイレがない場所でも自由に車中泊できるのが魅力的だ(撮影:Dois de Nós)

 日本ではサービスエリアや道の駅など至る所に公衆トイレがあるため、車内には不要と考える人も多いだろう。設置費用や処理が手間だったり、ダンプステーションなどのキャンピングカー専用施設がまだ少ないなどデメリットも多い。

 しかし、毎回トイレありの車中泊スポットを探さずに済むメリットも大きい。トイレがあることで、不自由なく快適に車中泊できるのが最大の魅力だ。

■トイレありの車中泊を体験してみよう

 車中泊で車の設備としてトイレがあると、処理に手間はかかるが、自由度と快適度が大幅にアップする。キャンピングカーにトイレが必要かどうかは賛否両論。トイレの仕様やメリット・デメリットをしっかり確認し、自分の旅スタイルに合わせてトイレを設置するかを判断しよう。