■"日本のエーデルワイス"との出会い

早池峰山固有種のハヤチネウスユキソウ(別名:日本のエーデルワイス)(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 5合目に差しかかり、ようやくハヤチネウスユキソウに出会えた。真っ白に彩る花は気品が漂い、凛と咲く姿に思わず目を奪われる。ちょうど見頃の時期でお花畑のようにたくさん咲いていた。しかし、植生を守るためにロープが張られ、近寄れないようになっている。

 ハヤチネウスユキソウは、欧州アルプスに咲くエーデルワイスに似ていることから、「日本のエーデルワイス」とも呼ばれている。ちなみに、エーデルワイスは「高貴な白」という意味合いがある。

早池峰山固有種のナンブトラノオ(画像提供:国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)

 お花が咲き乱れるなかで、ひっそりと咲いていたのはナンブトラノオだ。長い茎の先端に淡紅色の小花を多数つけている。

早池峰山準固有種のヒメコザクラ(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 8合目の鉄ハシゴを登りきった先、平坦な木道に出る。ここにもたくさんの高山植物が咲いており、チングルマやヨツバシオガマ、ミツバオウレンやイワカガミが見られた。また、準固有種のヒメコザクラも見られ、お花畑と珍しいお花の出会いに胸が躍る。山頂にも同様にお花が咲いており、小雨で天候が悪いなかでもお花見登山を楽しめた。

ミツバオウレン(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)
ミヤマシオガマ(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

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早池峰花カレンダー|花巻市