■双ヶ岡から徒歩5分、世界遺産「仁和寺(にんなじ)」

双ヶ岡と仁和寺の中間地点にある嵐電(らんでん)御室(おむろ)駅(撮影:野口宣存)
仁和寺の仁王門(撮影:野口宣存)

 一の丘の登山口からまっすぐ北へ進めば、徒歩5分ほどで、世界遺産、仁和寺の仁王門が現れる。ここは国宝の「金堂(こんどう)」など、ほとんどの場所が無料で拝観可能だ。有料エリアは、「御所庭園(ごしょていえん)」のみ。期間限定で有料になるエリアもあるようだ。

仁和寺の五重塔(撮影:野口宣存)
仁和寺の国宝金堂(撮影:野口宣存)
仁和寺の観音堂と御室桜(撮影:野口宣存)

 なお、昔は人気のない寺の端のほうで、時代劇の撮影をしている姿をよく見かけた。しかしながら最近は、時代劇が流行らないせいか、全然見かけない。とはいえ、運がよければ撮影現場に出会えるかも。

●仁和寺仁王門

・住所:〒616-8092 京都府京都市右京区御室大内
・電話:075-461-1155

・URL:https://ninnaji.jp/

■仁和寺から徒歩10分、世界遺産「龍安寺(りょうあんじ)」の秘密スポット

きぬかけの道の道標(撮影:野口宣存)
龍安寺山門(撮影:野口宣存)

 仁和寺の前を通る「きぬかけの道」を東に向かって10分程度歩くと、世界遺産「龍安寺」。龍安寺の「石庭」は、観光客に大人気だ。

龍安寺の裏山にある堀河天皇後圓教寺陵(ほりかわてんのうごえんきょうじりょう)山道はプチ登山(撮影:野口宣存)
龍安寺の裏山にある堀河天皇後圓教寺陵(ほりかわてんのうごえんきょうじりょう)の前(撮影:野口宣存)

 ここで、観光客が一人もいない、知られざる龍安寺の秘密スポット、「堀河天皇後圓教寺陵(ほりかわてんのうごえんきょうじりょう)」を紹介する。

龍安寺の裏山にある堀河天皇後圓教寺陵(撮影:野口宣存)
龍安寺の裏山にある堀河天皇後圓教寺陵から双ヶ岡が見下ろせる(撮影:野口宣存)

 堀河天皇とは平安時代後期の天皇。人格者で人望も厚かったが、29歳で崩御。今は龍安寺の裏山に祀られている。そのため、参拝はプチ登山となる。

龍安寺の裏にある皇陵山道入口の「皇陵墳墓の参拝以外の通行禁止」の看板(撮影:野口宣存)
龍安寺の裏にある皇陵山道入口にある「散歩・ハイキングコースではない」旨の張り紙(撮影:野口宣存)

 そんな堀河天皇後圓教寺陵への参拝は、龍安寺石庭方面に立ち入らなければ、拝観料が不要。しかし、ハイキング目的での入山は禁止とのことなので、堀河天皇のことをしっかり調べたうえで参拝しよう。

龍安寺裏の皇陵へ向かう道。右へ行くと皇陵。左は有料の石庭方面だ(撮影:野口宣存)
龍安寺と妙心寺の中間にある嵐電龍安寺駅(撮影:野口宣存)

 なお、堀河天皇は人望が厚かったせいか、とりわけ眺望のよい場所に祀られている。最近では正面の木々が成長し、視界を邪魔するようにはなってきているが、それでも眺望は悪くない。京都の町は今も、堀河天皇に見守られているのである。

●堀河天皇後圓教寺陵

・住所:〒616-0000 京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13

・URL:https://www.kunaicho.go.jp/ryobo/guide/073/index.html

●龍安寺

・住所:〒616-8001 京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町
・電話:075-463-2216

・URL:http://www.ryoanji.jp/