ある企業が新商品やサービスを公表する際、テレビや新聞などのメディアへ向けて説明を行い、取材や質問に応じる会見の場を設けることを、記者発表会やメディア発表会などと言います。
行われる場所は商品の特性によってさまざまですが、イメージしやすいのはオフィスビルの貸しスペースや、パネルを備えたホールなどではないでしょうか。一般客向けの展示会の前日などがそれに当てられている場合も多いですね。
なぜこんな話からはじめているかというと、今回参加することになったゲームアプリ『Pokémon Sleep』(以下ポケモンスリープ)の発表会にあたる「メディア向け先行体験会」が、なんと、新潟県内にある「Snow Peak HEADQUARTERS Campfield」(以下、スノーピーク ヘッドクォーターズ キャンプフィールド)を会場に行われたからなのです。
ゲームアプリのメディア発表会が、都会から離れたキャンプ場で、しかもテント泊で開催されるという、未知なる体験の様子をお伝えします!
■キャンプ場でのアプリ「先行体験会」スタート!
7月11日、燕三条駅から送迎のバスに揺られて体験会場に降り立った約30社の取材陣一向。素晴らしいキャンプフィールドに一瞬目が輝いたものの、みなどこか不安でいぶかしげな表情を浮かべています。やはり「なぜ、ここで?」といった疑問が拭いきれない様子です。
そんな雰囲気を察した主催スタッフの方々の、にこやかで丁寧な手助けを受けて、WiFiの接続やアプリの初期設定が野外とは思えないほどスムーズに完了。一同隣接の特設テントへ移動して、さっそく株式会社ポケモンによる『ポケモンスリープ』のプレゼンテーションが始まりました。
■睡眠ゲームアプリ『ポケモンスリープ』とは
7月20日リリース『ポケモンスリープ』とは、朝起きるのが楽しみになるゲームアプリ。
ユーザーの1日の睡眠の内容が測定されてカビゴンの「ねむけパワー」を増幅させ、引き寄せられたポケモンたちを仲間にしながら遊びます。毎朝ポケモンたちの寝顔をリサーチして、日中は仲間になったポケモンたちとカビゴンを育てます。カビゴンが大きくなるほどポケモンたちとの新たな出会いにつながり、最終的には100種類以上登場予定のポケモンたちの寝顔図鑑を完成させる、というのが目的です。
なんといっても、ポケモンたちの可愛いすぎる寝顔が注目ポイントです。同じポケモンでも違った寝顔(寝相?)も用意されているとのことなので、ポケモンゲームのシリーズでひとつのたのしみとなっている、コレクション要素は健在です。個性を持ったカビゴンも、舞台となる島のいたるところに生息しているそうなので、色々なバリエーションがありそうです。
プレゼン後の質疑応答では、5年半ほど前に睡眠計測の技術を知ったことが開発を始めるきっかけになったこと、睡眠の計測アプリは多くあってもそれを使ったゲームが存在せず、前例のない作業が続いたことに苦労した、という話が印象的でした。
そして会場に「スノーピーク ヘッドクォーターズ キャンプフィールド」を選んだ理由については、「アプリの世界観に近いフィールドで開催することで、没入感を持って体験してほしい」からと、説明がありました。この時点で「確かに!」と膝を打った記者は少なかった……と推測します。
ユーザーの睡眠スコアの測定にはスマートフォンか『Pokémon Go Plus +』を枕元に置くだけですが、振動などが感知できるようベッドや布団などの寝具の上に置く必要があります。今回は正しく睡眠計測が行えるよう『キャンピングマット2.5w』が各自に用意されていました。スタッフ実演の設置講習を終えると、それぞれのテントへ案内されました。
●『Pokémon Go Plus +』(ポケモンゴープラスプラス)の情報はこちら
■「スノーピーク ヘッドクォーターズ キャンプフィールド」でキャンプ
広大な芝生のフィールドが美しい「スノーピーク ヘッドクォーターズ キャンプフィールド」は、キャンプ好きであれば一度は泊まってみたい場所。今年から70サイトが増設され、合計265もの宿泊サイトに拡大されましたが、夏休み期間中の予約はすでにいっぱいということです。
取材で訪れたこの日は定休日を利用してのキャンプ体験。一般の利用ではなかなかこうもいかないですが、見渡すかぎり幕営のない壮観な景色が広がっています。この日は雲が厚く、いつ雨が降り出してもおかしくない空模様でしたが、かえって気温が上がりすぎず、丘陵地を吹き抜けていく風が心地よいキャンプ日和となりました。
場内に配置されている小径や炊事場、トイレなどの施設はちょうどいい距離感で各エリアに配置され、利用者が気持ちよく使うための配慮を感じることができます。県下はもちろん全国の人気上位にあがるのも納得のキャンプ場です。
食事を終え昨年OPENのスパ施設「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」で汗を流すころには陽が落ちはじめ、19時を過ぎるとあたりはもう真っ暗。さっきまでの広く明るい空が一転、暗闇の空間となることで時間の流れを本能的に感じるのか、体が少しずつ睡眠へ向かっていくのが分かります。このあたりでようやく、発表会がこの場所で行われた意味が分かり始めたのでした。