■失敗2. 持参した水がぬるくなると飲みづらくなる

 冷たい飲料(5〜15℃)が熱中症の予防に役立つと言われているが、夏の登山では午後になると水がぬるくなり、飲みづらくなってしまうことがある。過去に何度か登山中の飲料水がぬるくなって下山時にバテ気味になったことがあった。

水を入れて凍らせたペットボトルをハイドレーションに密着させておけばOK(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

●試してみた熱中症対策

 予備の水をペットボトルに入れて凍らせ、ハイドレーションと一緒にタオルで巻いて、ザックのハイドレーション用ポケットに入れると、午後になっても冷たい水が飲める。ポケットに入らない場合は、タオルで巻いてからビニール袋に入れ、メインルームの背中側に入れるとよい。凍結ペットボトルは休憩時のアイシングにも使えて一石二鳥だ。

■失敗3. 塩気のある行動食が足りなくなる

 筆者は登山に行くとき、甘いお菓子と塩味のお菓子を半々くらい用意し、行動食として持参している。しかし、夏は塩気のある行動食が足りなくなってしまい、下山時に塩分補給ができず、軽い頭痛に襲われた経験がある。

●試してみた熱中症対策

 夏は多めの塩分が必要だ。塩気のある行動食を8割、甘い行動食を2割の割合で持参するようにした。筆者のお気に入りはピーナッツ揚げや歌舞伎揚げ。塩分とカロリーが摂れるので、登山に最適だ。自分好みの行動食を見つけておこう。

■失敗4. 首にまいたタオルが暑い

 汗を拭うために首にタオルを巻いていたら、冬にマフラーを巻いているのと同じような状態となり、暑く不快だった。タオルを水で濡らしてもすぐに生ぬるくなって快適には程遠かった。

●試してみた熱中症対策

 水で濡らして使用する冷感タオルを首に巻いてみると、普通のタオルを濡らしたときよりも冷たく感じて快適だった。冷感タオルは温まっても、振ればすぐに冷たさが復活する。首などの太い血管がある場所を冷感タオルで冷やすと熱中症の予防になるので、夏の登山におすすめだ。

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ケース付きで濡らした冷感タオルを持ち帰るのに便利。3枚セットで洗い替えができて衛生的

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