■一緒に使うと便利なギアの紹介

 実際に山でお湯を沸かす際に、環境を整えるために便利なギアも2点紹介する。

●風防(ウインドスクリーン)

ウインドスクリーンで火の周りを囲っている様子

 山頂では吹き抜けがよい分、風の影響を受けやすい。そんなときに活躍するのが、風を避けられる風防。アルミなど金属製の囲いで、熱源を囲うように設置して使用する。効率よく熱を伝えるサポートにもなるため、時短にもつながる。折りたたんで収納でき、携帯にも便利なので、一つ持っていくと重宝する。

●ミニテーブル

白いミニテーブルの上で湯沸かしをする様子

 熱源用ギアとコップなど一緒に使うギアを置いて利用するミニテーブル。調理するときの地面がゴツゴツしていて不安定だったり、ぬかるんでいたりする場合に活躍する。登山用のミニテーブルは、軽量につくられており簡単に持ち運べる。

 

 以上、メリットデメリットを比較のうえ、自分が使いやすいものはどれか、山行スタイルにあったものはどれか、という視点で選んでほしい。

 これらを山に持っていきお湯を沸かせば、フリーズドライ食品の調理やレトルト食品を温めることができる。また、ティーパックやドリップコーヒーパックを持っていけば、お手軽に温かい飲み物もいれられる。一気に登山ライフがアップグレードされるので、試してみてはいかがだろうか。

 実際に山で使う場合は、火の取り扱いには十分留意すること。調理器具は安定した地面に置き、周りに燃えやすいものがないよう整理したうえで着火するようにしてほしい。