登山口までの移動に時間がかかる場合や、歩行時間が長い場合の山行で、選択肢に入れたいのが山小屋宿泊を伴う登山だ。山小屋宿泊の初体験レビューをもとに、山小屋宿泊の基本を紹介する。

■日帰り登山と比較:山小屋宿泊登山のポイント

早朝の燧ヶ岳

 日帰り登山と比較して、山行スケジュールに余裕が出るので、行動時間の計画の幅を広げられるのが大きなメリット。また、夕焼けや日の出を見られ、1日を通して自然の美しさを体感できる。

 反対に、宿泊用の荷物や行動食が増えるので荷物が重くなる点は注意したい。また、水回りの環境は山小屋によって違うのでしっかりとチェックが必要だ。

●日帰り登山にプラスする持ち物

・行動食を+1日分
・ヘッドライト、予備の靴下や手袋、アンダーウェア(長袖シャツなど)、小屋の中で着る服(ダウンパンツやフリース)
・モバイルバッテリー
・汗拭きシート
・トランプやUNO(部屋で遊べる)
・耳栓やアイマスク(大部屋でも快適に眠るグッズ)

●山小屋の生活環境・就寝方法

・稜線の小屋は水を購入する場合が多い(水場がないため)
・水場がある場合、宿泊者は無料
・お風呂に入れないことが多い
・寝る場所は簡単な仕切りで区切られていて、大勢の人と一緒の部屋で寝るところがほとんど
・人数と小屋によっては個室が予約できるところもある
・21時ごろ就寝のところが多い
・寝具は枕と敷布団、掛布団を貸してくれるところが多い
・シーツ代わりにインナーシュラフが必要な場合もある