高天神城は東峰が生活の拠点、西峰が攻城の拠点となっていたという。
追手門からしばらく進むと東峰の最高峰地点に辿り着き、御前曲輪跡(ごぜんくるわあと)が見えてくる。曲輪とは山の斜面を削って造られた平らな空間のことで、建物や倉庫が建てられた。現在は曲輪の跡しか残っておらず、天気が良ければここから富士山まで見渡せる。ここからの景観の良さが、かつて敵の侵攻や領地の様子を見るのに役立ち、今では観光客の目を楽しませてくれる。
御前曲輪跡付近には本丸跡地と高天神城の城主小笠氏とその奥方の顔出しパネルがあるので、記念に写真を撮って戦国時代気分を味わうのも良さそうだ。
本丸跡地から先に進むと、弓矢などの練習をしていたと言われる的場曲輪跡(まとばくるわあと)が見えてくる。近年の発掘調査の際に砂利が敷かれていたことが確認されたため、重量のあるものが沈まないようおかれていたか、銃弾の火薬を保管して湿気らないようにするためのものだったと考えられている。
東峰の跡地から西峰の跡地に向かうと、井戸曲輪跡が見えてくる。ここは東西を繋ぐ曲輪の中央に位置し、当時使われていたと思われる井戸が残っている。
・高天神城 南口駐車場
東名高速掛川ICから約15分
追手門側 駐車台数は約10台、駐車無料、トイレ有