雨が降る時期に持っておくと重宝するのがレインウェア。アウトドアの場面だけでなく、タウンユースやスポーツ観戦などさまざまな場面で活躍する。できることなら、安くて着やすいレインウェアがほしいところだ。

 ワークマンから発売されている「3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS(上下組)」は、5000円台で購入できるレインウェアとしては高性能で使いやすい。筆者の経験も交えて、このレインウェアのレビューをする。

■基本スペック

筆者はブラックカラーを所有している。シンプルで着やすいデザインだ(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 BIKERSはその名の通り、バイクでの走行中でも着られるように設計されている。細かいサイズ調整を首や袖・ウエスト回りにあるアジャスターが可能にしている。裾の部分はブーツの脱ぎ履きがしやすいよう、大きく開くデザイン。フロント部分の二重になっている前立ては、ファスナーからの雨風侵入を防止する。

ファスナーを二重の前立てで覆い雨の侵入を防ぐ(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 耐水圧20000mmというスペックは、登山にも用いられる本格的なレインウェア並の数値だ。一方、透湿度については蒸れにくい値が5000g/m²/24h以上とされている中で、2000g/m²/24hはアウトドア用としては少々蒸れやすい値となる。

一見すると裾が狭く、靴が履きにくいように見える(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
裾を簡単に広げられて履き脱ぎがしやすい(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 しかしながら、バイク用は長距離ツーリング以外では長時間着用の機会はほとんどない。そのため登山用としての信頼性にはやや及ばないが、タウンユースやバイクでの走行では問題ないように感じた。