福島県の猫魔スキー場でスノーボード・スロープスタイルのU-18、ナンバー1を決める大会、「“IPJ Rookie Fest 2023” supported by euclidagency」が開催されました。この大会は、現在、世界のトップで活躍する選手も出場していることから「キッズの登竜門」とも言われています。新型コロナウイルスの影響で2年越しの開催でした。大会はオリンピアンの橋本通代さんが開催しており、次世代スノーボーダーと世界の架け橋になっています。

■優勝者は世界大会へ! “IPJ Rookie Fest 2023” supported by euclidagency

大人顔負けのトリックを小柄な体からくり出す北山博仁選手

 2023年3月、猫魔スキー場でU-18のスノーボードスロープスタイルのアジア予選が行われました。現在世界で活躍している鬼塚雅選手、岩渕麗楽選手、村瀬心椛選手などのオリンピック選手もこの大会で優勝経験があり、キッズの登竜門とも言われる大会です。

 大会の参加条件は5歳から18歳までのパーク滑走可能なスノーボーダーで一般応募にて募集しています。今回のエントリーは43名でした。詳細な年齢の規定がありますが、ざっくりとグロム(5歳以上15歳未満)とルーキー(15歳以上18歳未満)の2つのカテゴリーに分かれ、それぞれの優勝者が世界大会の切符を手に入れることができます。

完成度の高いトリックが次々決めていく加来秀正選手

 大会のセクションはジャンプが2連続からのジブが3連続の合計5つ。スロープスタイルは技の難易度やスタイル、流れ、着地の安定性などを審査基準にしています。朝のミーティングではジャッジから採点の基準や加点についての説明が行われました。選手たちはジャッジの話を元に技の構成を決めます。

女子選手もレベルの高さを見せつける榊原心菜選手

 ここ数年でキッズのレベルは上がっており、キッズのトップは日本のトップです。大人顔負けのトリックやスタイルで大会を魅了します。高回転のスピントリックやスタイリッシュなジブトリックで会場を沸かせていました。

 決勝になると、高回転や難易度の高い技が繰り広げられます。その中でも、難易度の高い1260を連続で決めた宮村結斗選手、特大ジャンプの720を完成度高く仕上げた中川綾乃選手が優勝を勝ち取りました。