■夏登山での山小屋泊の荷物【自炊しないパターン】

 自炊せず食事を全て山小屋で済ませる場合は、かなり荷物を抑えられる。

自炊しない場合の荷物一覧(撮影:伏見みう)

 クッカーやカトラリー、ガス缶や食材を省くだけで荷物がグッと減るので、自炊しない場合は25Lのザックに荷物を詰めている。

 さすがに貴重品の入ったサコッシュは入りきらないため、ザックとは別に肩にかけて歩く必要があるが、かなり軽量になるので体力にも余裕が生まれる。

山小屋で食べる晩御飯。かなり豪華でお腹も心も満足できる(撮影:伏見みう)

 自炊せず山小屋でご飯を食べる場合、多少値が張るが山の上とは思えない豪華な食事が提供されるため、これを楽しみに山小屋泊をすることも多い。

 山小屋によってはジビエ料理も楽しめるので、荷物を軽くするだけでなくお腹も心も満足できる。各山小屋の名物料理を調べてみるのもおもしろいかもしれない。

■山小屋に泊まって登山の楽しみの幅を広げよう

 山小屋泊の魅力は、少ない荷物で行動時間を増やせ、縦走や標高の高い山に挑戦できるだけではない。山小屋の周りで風や鳥の声を聞いてリラックスしたり、個室を予約して仲間内でワイワイ楽しんだり、山小屋ごとのグルメを楽しむなど、自分にあった登山スタイルを開拓できる。

 車で登山に行く場合は、ここで紹介した荷物以外で温泉セットを準備して下山後に汗と疲れを流しにいく。電車で登山に行く場合は、今回紹介した荷物に加えて必要があれば温泉セットを準備しておこう。

山の上から、雲海から出てくる朝日を見る時間は格別の一言(撮影:伏見みう)

 夜に星空を見上げたり、早朝に雲海の上に登る朝日を拝むこともできる山小屋泊。持っていく荷物の参考になれば幸いだ。